貨物船が走っているスピードはどのくらい?
皆さんは、一般的な貨物船がだいたい時速何キロくらいで走っているのかご存知ですか?
今回は、貿易取引に使用する船の速度についてご紹介致します。
コンテナ船の走行速度は意外と速い!
貨物船によってもその速度は異なりますが、最も高速船と言われるコンテナ船は時速44km前後、タンカーは時速27km前後で走っています。
皆さんが目にする港近くで走る貨物船は、おおむねこの速度よりもゆっくり走っているでしょう。
このため、「船はのんびり走っているんだな」と思われるかもしれません。
しかし実際には、一般道路を走る車と変わらないスピードで大海原を走っています。
ちなみに、神戸港から名古屋港までは約430kmありますが、この距離ならコンテナ船はだいたい10時間で到着することができます。
また東京港とロサンゼルス港間の約8,800kmという長距離も、9日間ほどで到着するということになります。
ただし、実際のコンテナ船のスケジュールでは、10日から2週間で到着としているものが多いです
「意外と速い!」と思うか、「やっぱり時間がかかるんだな」と思われるかは感じ方次第だと思います。
もし「意外と速いんだな」と感じて頂ければ幸いです。
海上の距離や速度を表す単位について
ところで、海上の距離を表す単位や船の速度を表す単位は、皆さんが普段親しまれているメートル法ではありません。
海上の距離は「海里(Nautical Mile)」という単位、船の速度は「ノット(knot)」という単位で表されます。
1海里は1,852m。船が1時間に1,852m進む速度を1ノットといいます。
なので、先程コンテナ船の速度は時速44km前後とご紹介しましたが、航海に関わる方々は、通常「時速24ノット」と表現しています。
ちなみに、タンカーの場合は時速15ノットくらいです。
今回は海上輸送する貨物船の速度についてご紹介しました。
コンテナ船の速度や輸送時間のイメージができたでしょうか?
貿易取引でのスケジュール感を掴むためにも、覚えておきましょう。