「バンニング」や「デバンニング」って何のこと?
皆さんは実際にフォークリフトで貨物を運んでいるところを見たことがあるでしょうか?
「バンニング」や「デバンニング」とは、この作業に関わる言葉です。
貿易取引に関わるなら、ぜひ知っておくべき用語です。
今回はこの「バンニング」と「デバンニング」についてご紹介していきましょう。
コンテナへの貨物積み降ろしで使われる貿易用語
「バンニング」とはコンテナへと貨物を積み込むこと、反対に「デバンニング」とはコンテナから貨物を取り出すことを意味します。
一般的には、フォークリフトを使ってコンテナへ貨物を運んだり、取り出したりします。
コンテナへの積み降ろし作業を行うフォワーダー(Forwarder)や海貨業者、倉庫業者など、港湾業務や倉庫業務に実務で携わっている方々の間では、少し略した言い回しでも使われています。
例えば、「明日貨物をバンニング(バン)する」や、「デバンしたあとに連絡もらえますか?」といった言い方で使われています。
「バンニング」や「デバンニング」の英語表現も覚えておこう!
ちなみに「バンニング」「デバンニング」は、英語の「vanning」「devanning」に由来しています。
しかし海外の方は、バンニング(vanning/van)を伝える時に、「loading/load」や「stuffing/stuff」と書いている方も多くいるのが実態です。
海外では「vanning」は「(車の)バンで旅行すること」という意味でも使われます。
このため、相手に誤解を与えずにその作業を表す「loading」「stuffing」が使われる場合もあります。
また、デバンニング(devanning/devan)はバンニングよりも見かけますが、こちらも「unloading/unload」を用いられる方が一般的です。
貿易事務で実際に取引などの文書でのやり取りをする時には、相手により通じやすい「load/unload (the goods)」を使った方が無難だということを知っておくとよいでしょう。
今回はコンテナへの貨物積み降ろしで使われる貿易用語の「バンニング」と「デバンニング」という言葉をご紹介しました。
貿易実務の場面では様々な言い回しの仕方がありますので、それらも含めて押さえておきましょう。
特に英語で海外の取引先と文書のやり取りをする機会のある方は、しっかりと覚えておきましょう。