クラウドファンディングの仕組みと魅力

近年、世の中に「クラウドファンディング」という言葉が浸透してきました。

「Makuake」や「CAMPFIRE」などの大手クラウドファンディングサービスがテレビなどでCMを積極的に行っているのを見たことがあるのではないでしょうか?

クラウドファンディングが日本で行われるようになったのは、東日本大震災後が主です。

ということは、実質ここ10年程の期間の内に急速に普及してきたことになります。

そこで今回は、初心者の方に向けて、最初に知りたいであろうクラウドファンディングの仕組みや魅力などについて解説していきます。

クラウドファンディングや、そこからの物販事業にご興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。

目次

クラウドファンディングの基本的な仕組み

そもそもクラウドファンディングは大きく分けると、「購入型」「寄付型」「金融型」の3種類があります。
とはいえ、その形式でも基本的には以下のような仕組みで成り立っているものです。

①起案者(実行者)がMakuakeなどのサイトでプロジェクトの内容を投稿・公開する
②支援者(サポーター)がサイトでプロジェクトをチェックする
③支援者は共感したプロジェクトの起案者に支援金を支払う
④プロジェクト終了後、起案者はお礼としてリターン(返礼品)を支援者に送る

新商品を生み出すような物販のクラウドファンディングを例にするなら、販売する商品をリターンに設定します。
そのため、支援者は商品を購入する前から商品を先行予約するような形になります。
そして商品を受け取る前に先に、支援金として商品代を支払います。

ここで注意して欲しいのは、クラウドファンディングのルールでは、支援者都合のキャンセルや返金は認められないということです。

最後に起案者は支援金を元の資本として新商品を生産し、プロジェクト終了後に商品を送ることで返礼を行います。

先行予約販売と一般販売について

例えばAmazonや楽天といったインターネット上の通販、あるいは実店舗などで販売することを「一般販売」と言います。
これに対して、クラウドファンディングなどによって商品やサービスを販売する仕組みは「先行予約販売」になります。

他の例でたとえるならば、コンサートや舞台などのオフィシャルサイトからチケットを予約できるようにしてから、その後に一般のプレイガイドで一般販売することに近い仕組みです。

またコンサートや舞台の場合ですと、先行予約販売の方が良い席を取れる可能性があります。
一般チケット販売になってからは残っている席から選ぶことになりますし、場合によっては先に売り切れてしまう可能性も出てきます。
実際に当日券がなく、先行販売の辞典で既に売り切れているコンサートや舞台も見かけたことがあるのではないでしょうか。

こうした事例と似たように、クラウドファンディングの場合は先行予約販売にすることで、先に支援した人が割引率の高い状態で新商品を優先的に購入することができます。

実際に大手サイトなどから、物販系のクラウドファンディングのプロジェクトを見てみましょう。
するとリターン数を限定して割引率が30%から25%や20%と段階的になっていることがわかります。
そして割引率の高いリターンのある新商品から早く売れていき、売り切れたら次に割引率の高いリターンの商品を購入することになるという仕組みです。

つまり、早く予約した方が割引率の高い新商品を取れるということになります。
そのため、商品力が高くて事前に告知されていた新商品ほど、プロジェクト開始直後に支援が多く集まる傾向にあります。

もちろん、割引率を20~30%にしても十分利益が取れるように価格を設定しましょう。

通常の物販と違う点は、販売価格をコントロールできる点にあります。
その上、Amazonでの販売で起こるような価格競争が起きない点も大きなポイントです。

実際にクラウドファンディングに出品する新商品は、仕入れ代金もメーカーとの交渉でコントロールできます。
そのため、起案者は利益率を高く設定することができるというメリットがあるのです。

スピーディーに資金調達できるという強み

そもそも「クラウドファンディング」という用語は、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語です。
簡単に言うと、不特定多数の人にインターネットを介して資金調達してもらう仕組みのことです。

クラウドファンディングが日本に浸透する前は、資金調達の方法と言うと、多くの場合は次の3種類が主な手段でした。

①銀行や公庫、信金からビジネスに必要なお金を借りる(融資)
②ベンチャーキャピタルや個人投資家から出資してもらう(出資・株式発行)
※こちらは「金融型」のクラウドファンディングと近い仕組みです
③国や自治体から補助金・助成金を申請する(返済不要)

もちろん、これらの方法は今現在も活用できますので、物販でも融資や補助金を利用しない手はありません。

ただ融資や補助金の場合は、申請後の審査に時間がかかることがあり、しかも必ずしも審査が通るとは限りません。
その上、融資や補助金の種類によっては、審査を通すこと自体からハードルが高い場合があります。

一方でクラウドファンディングなら、不特定多数の人に新商品やサービス、あるいは世の中の問題を解決する手段をアピールし、その内容に共感した支援者からスピーディーに資金を募ることができます。

そのため、
「こんなモノやサービスを新しく作ります!」
「世の中のこうした問題を解決したいです!」
といった共感されるようなアイディアや商品を持つ人が、積極的にクラウドファンディングを利用するようになっています。

クラウドファンディング市場が拡大している理由

このような状況から、今後もクラウドファンディングで出品する起案者や、新たなプロジェクトに支援する支援者は増え続けることが予想されています。

近年はコロナ禍で外出を控えるようになった人々にとって、家での時間を楽しく快適に過ごすための消費行動に先立つニーズが増えたことで、一時的にクラウドファンディングの市場も落ち着きを見せていました。
とはいえ、実際のところ購入型のクラウドファンディング市場そのものは、今もなお上昇傾向です。

こうしてクラウドファンディングの市場が拡大を続ける理由については、起案者にとってのメリットと支援者にとってのメリットの両方にあります。
具体的な内容を以下に説明していきましょう。

比較的リスクなくテストマーケティングや宣伝ができる

物販では、主に仕入れ代金の支払いなどで資金繰りに悩むことが多いかと思います。
そこで、先行予約販売となっているクラウドファンディングの場合にはほとんどその点では悩まなくて済みます。

物販では無在庫転売というものがありますが、商品の遅延や商品の不具合などといったトラブルが発生しやすい方法でもあります。
そのため、メルカリやラクマといったサイトでは、無在庫転売は禁止されています。
同様にAmazonでもその点は規制が厳しく、社会的信用も低いです。
既に世の中に流通している既製品を無在庫で販売するというのは、それだけリスクも大きいということです。

それに対してクラウドファンディングの場合は、これから生産する商品に対して共感した人が支援するというのが前提です。
そもそも資金調達のための手段なので、無在庫でも文句を言う人がいないということになります。

そのため生産メーカーや出品者の立場から見れば、在庫のリスクを抱えることなく、かつどれだけ売れるのかをテストマーケティングしながら、商品を宣伝アピールできるのです。
実際に支援を得られるだけでなく、プロジェクト終了後にお取引が決まることも多くあります。

こうしたメリットを考えれば、新商品を開発したいと考えている国内メーカーや、海外の魅力的な新商品を日本でも広めたいという方にとって、クラウドファンディングは絶好の手段です。

魅力的な新商品やサービスが続々と生まれる

購入型クラウドファンディングで出品できる商品は、基本的に新商品やサービスに限定されています。
この点は、起案者にとっても支援者にとっても大きなポイントといえます。

新商品を販売することは、通常様々なリスクを伴います。
例えば思うように売れずに不良在庫を多く抱えれば大きな赤字になりますが、実際の販売結果は売ってみなければわからないところがあります。

そのため、多くの人は新商品を開発したり、海外から魅力的な商品を仕入れたりすることに対してはどうしても躊躇しがちです。
現状売れている既製品を売り続けている方が、安定的な収益を見込めるからです。

しかしクラウドファンディングでは、不良在庫を抱えるリスクをなくしています。
これによって、新商品を販売するリスクへの抵抗感はなくなるため、クラウドファンディング市場には多くの魅力的な新商品やサービスが溢れています。

クラウドファンディングの本当の醍醐味は、日本中、あるいは世界中の興味深い新商品がどんどん開発され、それが実際に人の手に届けられるところにあるとも言えるでしょう。

逆に言えば、いくら新商品といっても新規性を感じられない商品に関しては、クラウドファンディングに出品できないように、年々Makuakeなどの大手サイトからの審査が厳しくなっています。


今回はクラウドファンディングの仕組みについて、基本的な部分から解説しました。

クラウドファンディングの仕組みができてから、誰でもリスクなく新商品やサービスに挑戦することが可能になりました。
しかも通常の物販のように在庫リスクを抱えることがなく、価格競争を気にする必要もないという大きなメリットがあります。

単発のプロジェクトで終わりではなく、その後に有名店舗へ商品を卸したり、自社で販売したりと発展させることで、より安定的な収益も生み出すことに繋げられます。

まずは大手サイトでどのようなプロジェクトがあるのかをチェックするのも大変参考になりますので、是非見に行ってみてください。

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この記事を書いた人

1988年大阪生まれ。カナダ留学と中国留学を経て、海外にて営業業務に従事。
帰国後に外資系ブランドの直営店にて販売業務を5年間経験。
2018年に卸流通企業へ転職し、海外事業部に配属。東南アジアでのバイヤー業務、オランダで1年間の駐在業務などを経験。
ひとり貿易塾を卒業後にユビケンにジョイン。貿易実務やスクール運営、広報、クラファンコンサル等を務める。

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