貿易に欠かせない貨物単位CBM!その基本と計算方法を徹底解説!
貿易時に使われる貨物単位には様々なものがありますが、「CBM」もそのひとつです。
今回は、そんなCBMについて解説していきますので、貿易に携わる皆様にぜひ参考にしていただければと思います。
CBM = 運賃計算時に使用される容積単位
CBMは、立方メートル(Cubic Meter)を略した言葉で、貨物の容積を示すものです。
貿易実務では、「M3(エムスリー)」と呼ばれることもあるので、こちらも併せて覚えておいてください。
このCBMは、貿易において非常に重要な単位と言えます。
なぜかというと、海上輸送時の運賃は貨物の幅、奥行、高さを掛け合わせた値(CBM)を基準として計算されるからです。
船会社から発行されるアライバルノーティス(貨物到着案内)やB/L(船荷証券)にも、貨物容量がCBMで記載されることになります。
貨物が球体上の場合でもCBMが計算の基準となります。
球体のままでは積み重ねて輸送することができないため、箱詰めした場合の容積で計算することが必要となることがその理由です。
基本的にCBMはLCL貨物の運賃計算に使用され、船会社や輸送距離によって1CBM毎の運賃とサーチャージが定められています。
運賃レートはアライバルノーティスで確認できるので、実際に業務に携わっている方であれば各会社のレートを確認してみるのもいいでしょう。
なお、海上輸送であってもFCL貨物の場合は、CBMを基準として運賃が計算されることはありません。
FCL貨物はコンテナ毎の運賃を支払うので当然ですね。
CBMの計算は簡単!?
CBMの計算方法は至って簡単です。
誤解を恐れずに言うと、小学生の算数レベルです。
例えば、235mm×150mm×105mmの段ボール箱の場合で考えてみましょう。
計算手順は、寸法をメートルに置き換え、それを掛け合わせるだけです。
計算結果は、0.235m×0.15m×0.105m=0.00370125CBM。
単純な計算であることをご理解いただけたかと思います。
航空輸送の場合は上記計算で問題ありませんが、海上輸送の場合は1CBM未満の貨物は原則1CBMとして取り扱われます。
また、容積の小数点以下第2位又は3位まで計算されるのが一般的ですが、端数処理(切捨切上)については会社によって取り扱いが異なるので注意が必要です。
また、貨物を積み込むためのパレットについてもCBM計算に含まれますので、費用計算時には気を付けておくようにしましょう。
今回は、CBMの基本と計算方法について説明させていただきました。
CBMは航空輸送や海上輸送(LCL貨物)の運賃計算時に使用される単位です。
計算方法も含めてしっかりと理解し、実務に役立ててください。