初心者でもできる!商品の成功を予測する4つの市場調査とは?
海外で見つけた商品が実際に売れるかどうかは、市場調査によって予測・判断を行います。
この市場調査をしっかりと行っておかなければ、せっかく販売した商品がまったく売れないという事態に陥りかねません。
今回は、初心者でもできる4つの市場調査方法を紹介していきます。
1.競合商品との比較(競合優位性)
まずは、競合商品との比較です。
すでに販売されている類似商品と比較して、優れている点を探します。
比較するポイントは、「価格」、「機能」、「デザイン」、「USP」、「コンセプト」などです。
まず価格ですが、競合商品より必ずしも安くする必要はありませんが、高いなら高いなりの理由が必要になってきます。
特に後から出てくる商品になるわけですので、何らかのメリットが打ち出せないと、先行する競合商品には敵いません。
また、商品には「値ごろ感」というものもありますので、機能や性能なども考慮して冷静に考えていきましょう。
仕入れ価格から販売価格を計算する方法については、また別の記事で詳しくご説明いたします。
私が販売している「おしゃれなシリコン製の自転車スマホホルダー」を例に、競合商品との比較について詳細を説明していきます。
2016年の夏に「ポケモンGO」が大ヒットした際、amazonでは、自転車のスマホホルダーが軒並み売り切れになりました。
その様子を見て、
「なるほど、みんな自転車に乗りながら『ポケモンGO』をやるんだな」
私はそう理解しました。
さらにamazonのランキングを細かく見ていくと、その当時のスマホホルダーは、「黒いプラスチック製で男性的で無骨なモノ」しかないことに気が付いたのです。
私は過去に、香港の展示会で「おしゃれなシリコン製の自転車スマホホルダー」見つけていました。
「カラフルでシリコン製、女性的でおしゃれな柔らかい雰囲気」のある自転車ホルダーで、世界的なデザイン賞である「IFデザイン賞」も獲得している商品です。
そこで、
「自転車ホルダー市場はある。そこに異色なものを突っ込んだら、ヒットが生まれるのではないか?」
そのように仮説を立て、その商品を市場に投入したのです。
仮説は見事に的中し、大ヒット商品となりました。
特に、実際に自転車に乗られている「サイクリスト」から大きな支持をいただき、現在でもビックカメラや東急ハンズ、LOFTなどで売れ続けています。
これは「レッドオーシャンの中に、ニッチをつくる」という戦略になりますが、このような考え方は、ヒット商品を生み出すのにとても大切な考え方になります。
「USP」というのは、「Unique Selling Proposition」(ユニーク・セリング・プロポジション)の略で、あなたの商品だけが持っている独自性、ウリを意味します。
競合商品と比べて、何が優れているのか、何がウリなのか、お客様に一瞬でわかるような打ち出し方ができると訴求力が強くなります。
クラウドファンディングの商品ページをつくる際にも大事になってきますので、商品を探しながら「USP」も一緒に考えられるようになると、よりビジネスが楽しくなっていくでしょう。
2.検索ボリュームを調べる
お客様があなたの商品をインターネットで検索して探す場合、どんなキーワードで検索して探しにくるでしょうか?
そのキーワードの月間のおおよその検索数を調べることで、その商品が注目されているかどうかの指標になります。
一番有名なのは、Googleが無料で提供する「キーワードプランナー」というツールです。
無料だとおおよその数しかわからないのですが、市場調査には十分かと思います。
3.トレンドの傾向をつかむ
「プロダクトライフサイクル」という言葉があります。
これは、製品が市場に登場してから退場するまでの間を指します。
製品ライフサイクルは 4 つの段階より構成されます。
こちらも、Googleが無料で提供する「トレンド」というツールを使うことで、その商品が、まだ導入期なのか、さらに伸びていく成長期なのか、あるいは成熟期を迎えているのか、もう衰退期に入っているのかなど、トレンドをつかむことができます。
たとえば、これは「トイカメラ」で検索をした結果です。
私が輸入ビジネスを本格的に始めた2008年頃は、ちょっとしたトイカメラブームがあり、私もたくさん販売をしてきました。しかし、2019年のGoogleトレンド(https://trends.google.co.jp/trends/)で見ると、明らかに衰退期に入っています。
「今からトイカメラ市場に入っていけますか?」
と聞かれたら、やめたほうが良いという判断になるわけです。
4.クラウドワークスでアンケートを取る
クラウドワークスで、いろいろな人からアンケートを取ることができます。
「この商品をどう思いますか?」、「いくらぐらいなら買いますか?」など、事前にリサーチすることで市場調査をすることができます。
1件5~10円程度でも、2~3日で数百件は集まりますので、1つの判断基準として活用することをお勧めします。
<アンケートで聞くこと(例)>
・この商品欲しいですか?(欲しい人の意見を参考にする)
・価格(いくらだったらギリギリ買いますか?)
・年代と性別(ターゲットの設定)
・最大の懸念点(自由に記入→Q&Aに反映)
・最大の良いと思う点(自由に記入→ウリの発見)
今回のまとめ
今回は、商品を売るための市場調査のやり方を4つの項目において紹介させていただきました。
まず、1つめは「競合商品と比較すること」です。
既にある類似商品と比べて、何に優れているのか、お客様に一瞬で分かるように訴求をしていくことが重要です。
2つめは「検索ボリュームを調べること」です。
Googleが無料で提供する「キーワードプランナー」というツールを用いて、お客様に検索されているかどうかを把握します。
3つめは「トレンドをつかむこと」です。
こちらもGoogleが提供している「Googleトレンド」などのツールを駆使して、商品の流行性をつかみます。
最後は「事前調査を行うこと」です。
クラウドワークスなどを利用して、実際にいろいろな人にアンケートを実施します。
商品の内容や価格、メリットなど、お客様の生の声を拾い、訴求に役立てていきます。
この4つの市場調査をしっかりと行えば、その商品が成功するかどうかが見えてくるでしょう。
是非、この方法を役立てて、ひとり貿易に活かしてください。