医療の世界から輸入物販へ挑戦。消費者の声を直接聞けるのが貿易家の醍醐味

ひとり貿易家 一色沙織さん

2020年以降、副業を奨励する会社も増え、今はまさに大副業時代。一方で「興味はあるけど、本業が忙しいし・・・」一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、看護師歴18年、副業で輸入物販の世界に足を踏み入れた一色さん。

「医療の世界とは違った仕事に挑戦したい」との想いから、動きやすい環境を自分で作りだし、看護師の仕事を続けながら、輸入物販にも力を注いでいます。

そんな一色さんに、これまで出会った商品のこと、海外メーカーと良好な関係を築くコツなどを伺いました。

プロフィール

一色 沙織さん

本業はベテラン看護師。高校生と小学生のお子さんを持つ2児の母。医療面で患者さんの健康を支える看護の仕事。物を通して消費者の生活を豊かにする物販の仕事。相反する2つの視点から人を豊かに、幸せにしたいと思い、2021年3月に貿易会社『SunCart.』を設立。

目次

医療とは違う世界に挑戦したい

輸入物販を始めたキッカケは?

本業で看護師をしながら、韓国にいる友人の物販のお手伝いをした経験があって。医療とは全く異なる物販は純粋に楽しかったんです。

40歳を目前にして、変化を求めて違う仕事に挑戦する看護師仲間も増えてきて。私も医療とは違った世界に携わりたいと思い、物販の世界に飛び込みました。

どのように輸入物販を学びましたか?

大竹さんが監修していた貿易家コミュニティに入りました。

わからないことはその都度、講師の方や一緒に学ぶ仲間に相談したり、過去のチャットのログを見返したり、1つ1つ乗り越えていきました。

過去のチャットは宝の山です。一歩先ゆく貿易家の先輩たちが悩んできたこと、そしてその解決策が書かれているんです。何年も遡って、何回も見返しました。

看護師・家庭・輸入物販、両立のコツは?

仕事と家庭は両立しているとは思っていなくて、目の前のことをこなしている感じです。それに輸入物販の仕事は毎日あるわけではないので。クラウドファンディングのプロジェクト期間中はパソコンを見る時間は長くなるけれど、それ以外はずっとパソコンの前にいる仕事でもありません。

ただ「隙間」を持つことは意識はしています。自分で余裕を作り出せるように、看護師の仕事も交渉して、ギチギチのシフトにならないように調整してもらっています。余裕がないと周りの人に優しくできないので。

「ワンチーム」を意識することで海外メーカーと良好な関係を築く

初めてのMakuakeプロジェクトは?

初めてMakuakeで扱った商品は、韓国のクラファンサイトWadizで見つけたビアフォーマーです。ビールを注いで上から押すと、1〜2秒で泡が立つんです。

韓国メーカーの担当者が日本好きなご夫婦だったので、スムーズに独占販売権を結べました。今ではお互いの家族の話をしたり、パーソナルな話をしたり、良好な関係を築けています。「いつ韓国に来るの?来たらうちに泊まりなよ〜」って言ってくれています。

この仕事は海外メーカーと代理店、お互いがいるからこそ成り立つビジネスです。だからメーカーさんとはワンチームだという意識を持って接しています。「困った時にはお互い助け合いましょう」と最初に伝えました。

プロジェクトの結果はいかがでしたか?

Makuake、CAMPFIRE含め、170人を超える方にご支援いただきました。

支援者から「楽しく使っています」などコメントが届くと、テンションが上がりますね。商品への期待や感想をダイレクトに受け取れるのは、物販ビジネスの醍醐味です。嬉しくて、すぐ返信するようにしています。

東京ギフトショーにも出展し、そこで小売店からお声がけいただき、今は楽天2社、auPAYマーケット1社に卸しています。大きな数ではないけれど、ちょこちょこ売れていますよ。

家電量販店さんからの発注はまだないのですが、「卸さんを通じて連絡します」と言われています。

初めての東京ギフトショーはいかがでしたか?

「東京ギフトショーに出展して、一般販売に繋げたい」その気持ちはもちろんありました。だけど、それよりも「人生初の展示会に参加してみたい」、「ひとり貿易塾の方々と繋がりたい」その想いが強かったです。仲間の背中押しもあり、出展を決めました。

東京ギフトショーで出会ったひとり貿易塾の方達は、貿易の知識も豊富で、バイタリティに溢れる向上心の塊のような人が多くて。そういう方と繋がりができたことが、大きな収穫になりました。

家族の悩み×看護師の知識から選んだ商品

2回目のMakuakeプロジェクトについて教えてください。

2回目のMakuakeは、韓国のWadizで見つけたマイクロカレントリストバンドを扱いました。カプセルから微弱電流が流れることで、電流を体内に入れて手首をサポートするヘルスケアグッズです。職業柄、電流が体に良いことは知っていたので、魅力を感じました。

主人が大のゴルフ好きなんですが、ひじを痛めていて。スポーツでの手首の痛みとかって、病院に行っても痛み止めと湿布くらいしか処方してもらえないんですよ。この商品を主人に見せたら「欲しい!」と言ってくれて。その言葉が決め手になり、海外メーカーさんにメールしました。そうしたらすぐに返事が来て、商談に進みました。韓国の爽やかなイケメン社長さんでしたよ。

プロジェクトの結果は?

97人にご支援いただきました。シリコンの肌馴染みの良さや軽さ、色が好評で。支援者の方から良い評価をいただけて嬉しいです。

スポーツに特化してプロモーションしたこともあり、Makuakeを見てくれたゴルフ用品会社の方から、雑誌掲載のオファーをいただきました。『GEW』という歴史あるゴルフ雑誌で、ゴルフ用品に特化した展示会などでも配布されるので、ありがたい機会をいただけました。

ゴルフ雑誌『GEW』3月号に掲載

仲間とチームを作ってビジネスをしたい

輸入物販に挑戦して変わったことは?

自分の中の軸は変わってないけど、輸入物販に挑戦してから、日常が楽しくなりました。普段手にしていた商品のパッケージを良く見るようになったり、どこの国で作られた商品かなと考えるようになったり。「楽しい」これが一番です。

あとは、貿易家の仲間や海外メーカーさん、自分にはない価値観を持った人達と関わることで、自分自身が成長できたと思います。

今後の目標は?

貿易家コミュニティや東京ギフトショーを通じて、たくさんの仲間に出会えました。今はみんながそれぞれに活動しているけれど、将来は合同会社を作って、仲間と一緒にビジネスをしたいです。

今は自分に全ての決定権があるけれど、仲間たちと相談しながら貿易ができたら楽しいですよね。それを実現したいです。

貿易にはリスクもある。だからこそ、ちゃんとした場所で学ぶことが大切

未来の貿易家に一言お願いします。

実際に輸入物販に挑戦して、輝かしい面だけでなく、シビアな面も見てきました。インフラを整える費用、商品よっては検査費用、サンプルを購入する費用、ある程度の初期資金も必要です。輸入物販は誰でも挑戦できるけど、自分1人で挑戦するにはリスクが高いです。だからこそ、信用できる場所で、実績や経験のある人から学ばないと危険です。

ひとり貿易塾なら、メールの送り方からクラファン後のサポート、そしてメンタルまでもフォローしてもらえ、リスクを最小限に抑えて挑戦できます。

また、仲間と助け合い、励まし合い、教え合い、共感し合い、お互いの背中を押しながら、進んでいけます。そういう場所で自分を試してみるのが良いと思います。

とはいえ、未経験で入塾を決断するのは勇気がいりますよね。私も半年ほど悩んで決断できました。そして、その結果、世界が広がり、自分の成長を感じることができました。

とことん迷って、決断すれば良いと思います。

セカワク公式YouTubeチャンネル
セカワク公式YouTubeチャンネル

この記事を書いた人

1987年東京生まれ。大学卒業後、損害保険会社の営業事務を6年間経験。その後、夫の海外赴任に帯同するため退職し、1年間インド・ムンバイにて海外生活を満喫。帰国後は、「おうちで働く」を一つの軸に、ベビーマッサージの先生、Webデザインの勉強、物販のお手伝い、ブログ運営、様々なことに挑戦しながら、最終的に「ライター」の仕事に巡り逢う。現在の野望は「書く仕事を通して、人や物の想いを伝え続けること」。プライベートでは2児の母。

目次