ドレー会社って何をしているの?
皆さんは貿易事務の実務の中で、ドレー会社というのは聞いたことがありますか?
具体的に何をしているか、知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ドレー会社が何をしているのかをご紹介していきます。
「ドレー」ってどういう意味?
そもそも、「ドレー」という言葉が何かご存知でしょうか。
似たような響きの「ドレージ」なら、聞いたことがある方もいるかもしれません。
もともと「ドレー」という言葉は、英語で「荷馬車」という意味です。
コンテナを運ぶトレーラーの仕組み、ヘッドと呼ばれる運転席とコンテナを載せるシャーシが、荷馬車の馬と台車の関係と似ています。
ドレー会社の業務とは?
例えば、フォワーダーに輸入貨物の配送をお願いした時に「ドレー会社に配送できる日程等確認しておきます」などと言われたことはありますか?
初めて聞くと、運送業者のことだろうと思うかもしれません。
実は「ドレージ(Drayge)」と「ドレー(Dray)」は同じ意味の言葉です。
保税地区にあるCY(コンテナヤード)から倉庫など輸入者が指定する場所までコンテナを陸上輸送することを、ドレージと言ったり、ドレーと言ったり、ドレー輸送と言ったりします。
ドレー会社は、そういった業務を専門に行っている業者のことです。
つまり、コンテナを専用トレーラーで輸送しているのがドレー会社です。
フォワーダーからの請求書などに記載されていたドレージ料金は、ドレー輸送の料金とも言い換えられます。
フォワーダーはいわゆる国際物流会社なので、自社にドレー業務を行う部署があったり、ドレー専門の子会社をつくり、連携していたりすることも多いです。
商社や貿易会社の実務では、港など保税地域内で使われている流通業界の言葉を耳にする機会があると思います。
あまりその機会は多くないとはいえ、もしわからない言葉が出た時は自身で調べたり、相手に聞いてみてくださいね!