知らないと大きな損失に!?貿易取引が持つ4大リスクを徹底解説

海外メーカーと商品を売買する貿易取引では、取引を行う国によって通貨や制度に違いがあります。また、実際の取引を進める際には、時差も考慮する必要も出てくるでしょう。

貿易取引には、制度や商慣習が異なる国同士で取引を行うからこそ発生するリスクがあります。そのリスクを理解せずに取引を進めてしまうと、大きな損失を被ってしまわないとも限りません。

この記事では、そのような損失の発生を回避するため、貿易取引において発生し得るリスクの原因や対処法についてお話していきます。

目次

貿易取引において発生するリスク

異なる国同士で商品を売り買いし合う貿易取引の現場では、言語や法制度など異なる文化が飛び交うため、取引ルールに関するトラブルが発生する可能性があります。

取引相手国の政治体制が変更されるだけで予定していた商品を輸出入できなくなることもありますし、地震や台風などの突発的な自然災害によって貿易取引を進められなくなる可能性もないとは言えません。

貿易取引を滞りなく遂行する際には、貿易取引の際に発生し得るリスクと日本国内での取引との違いを理解しておくことが重要になります。

貿易取引において理解しておくべきリスクには、次の4つがあります。

  1. 契約時に発生するリスク
  2. 代金支払い時に発生するリスク
  3. 為替変動により発生するリスク
  4. 輸送時に発生するリスク
大竹

各リスクについて、1つずつ確認していきましょう。

1.契約時に発生するリスク

貿易取引において発生するリスクのうち、まず知っておきたいのが「契約時に発生するリスク」です。
国内外どちらの貿易取引においても、取引前に双方で取引ルールや契約内容についてしっかり確認しておかなければいけません。

特に言語や通貨など文化が異なる国同士で取引を行う貿易取引では、より契約に関するトラブルが発生しやすくなります。
重要事項は口頭での確認作業だけに留めず、契約書などの書面に記載して明示するようにしましょう。

契約書などの書面に残しておくべき注意事項について、いくつか例をご紹介しておきますね。

  • 商品の状態や品質、価格設定の基準
  • 輸送費、貨物保険など各費用の負担者
  • 梱包方法の詳細
  • 納期や支払いスケジュールに関する詳細

詳細な条件を記載した契約書を作成することは、貿易取引においてリスクを避けるうえで必要不可欠な作業です。品質に重きを置いている企業では、より詳細な取引条件を記載した契約書を望む傾向があります。
対外的な取引では、契約書に記載していない内容は約束を交わしていないと判断されるため、取引条件の記載に漏れがないように注意しましょう。

また、貿易取引では、たとえ契約を交わしたとしても契約通りに滞りなく取引が行われない可能性にも留意しておくことが必要です。

どれだけ詳細な取引条件を記載していても、記載したすべての取引条件を相手に理解してもらえるとは限りません。双方の間に言語の壁が生じてしまう取引相手であるが故に、こちらの思惑とは異なった認識をされてしまう可能性があるのです。

日本国内での取引なら常識として通じるような取引条件でも、貿易取引の現場では通用しない場合があるため注意が必要です。言語だけではなく商慣習も異なるため、条件を正しく認識してもらうことは簡単なことではないのです。

しかし、認識の違いから生まれるトラブルは、経験や実績を積んでいくことで改善できる場合が多くあります
確認や説明の経験を積み重ねながら、どんな言葉を使うのがいいか、どんな時に認識違いが生じてしまうのかについて理解を深めていくようにしましょう。

2.代金支払い時に発生するリスク

貿易取引において契約時のリスクに続いて注意したいのが、「代金支払い時に発生するリスク」です。

貿易取引では、代金の支払いと商品の受け取りを同時に行うことができません
海外企業と取引を行うため商品の輸送に時間がかかってしまうため、前払いや後払いという形式の取引が必ず必要となるのです。

その結果、前払いであれば買い手側のリスクが、後払いであれば売り手側のリスクが一方的に大きくなってしまいます。

そのため、このような代金回収に関するリスクを避けることを目的に、「信用状(L/C)」を用いて輸入者の支払いを保証してもらう決済方法が作られています。

輸入者の取引銀行に買い手と売り手の間に入ってもらうことで、代金を回収できなくなるリスクを回避することができるのです。

その他にも代金回収リスクの回避を目的とし、荷為替手形を利用したD/P決済やD/A決済などの決済方法も作られています。
前払いや後払いといった代金決済方法に不安を感じた場合は、他の決済方法を検討してみましょう。

また現在の時代は、便利な海外送金ツールも多く出てきておりますので、それらを活用することで効率的に支払い問題を解決できるようにもなりました。

3.為替変動により発生するリスク

貿易取引では異なる通貨を利用する海外企業と取引を行うため「為替変動により発生するリスク」にも注意が必要です。

日本のように独自の通貨を使用している国は、貿易取引において決済時に他国の通貨を利用しなければいけない場合が多くなります。代金支払い時は円から他国通貨への交換が、代金受け取りの際には他国通貨から円への交換が必要です。

為替相場は常に変動し続けているので、交換のタイミングも重要になります。ほんの少しタイミングが変わることで利益が大きく減少してしまうというリスクがあるのです。

しかし、為替変動はリスクとなる一方で、上手くタイミングを掴むことができればチャンスになることも期待できます。 通貨の交換が必要となる貿易取引を行う際には、為替変動の流れを上手く掴むことがポイントといえるでしょう。

4.輸送時に発生するリスク

貿易取引では国境を越えて、遠く離れた海外企業の元まで商品を輸送することになるため、国内取引の何倍もの輸送時間がかかってしまいます。

輸送時間が長くなるほど、輸送中に事故や貨物の破損などのトラブルが発生するリスクが高くなるため注意が必要です。人的被害として、盗難が発生する可能性も考えられるでしょう。

事故や自然災害など、突発的に発生するトラブルは事前に対策を講じて回避することが困難です。そのため、貿易取引を行う輸出入者の多くは、「貨物海上保険」を活用してリスクマネジメントを行っています。

しかし商品の破損や荷崩れなどのトラブルであれば、梱包方法を工夫して回避することも可能です。
事前準備の徹底によって回避できるトラブルは、可能な限り回避しておくことがおすすめです。

大竹

今回紹介した貿易取引の4大リスクを理解することは、貿易取引で利益を生み出し、損害を減らすことに役立ちます。
理解しておくだけで回避できるリスクもあるので、基本知識として4大リスクをしっかり押さえておくようにしましょう。

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この記事を書いた人

大竹 秀明 大竹 秀明 一般社団法人まじめに輸入ビジネスを研究する会 代表理事

1974年生まれ 神奈川県横浜市出身
元ビジュアル系メジャーギタリスト (EMIミュージックジャパン)から34歳の時に貿易家に転身。
資金や語学力がない初心者でもクラウドファンディングを活用した貿易物販ビジネスが構築できる『ひとり貿易』を生み出す。
これまでのプロデュース実績は累計700件・15億円以上。
ひとり貿易コンサルタントとして10年間で1万人以上に講演指導を行い、日本郵便やYahoo!、東京インターナショナルギフトショーなどでも講演。
Makuakeエバンジェリスト・CAMPFIREキュレーションパートナー・GREENFUNDINGパートナーと、史上唯一の3大クラウドファンディング公式パートナーを務める。
「セカイをワクワクさせる貿易家を生み出す」 を理念として精力的に活動中。

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