貿易に挑戦したことで「好き」も「伸び代」も増えた

薄さ2㎜のカード型ボイスレコーダーSlimca(スリムカ)がMakuakeで965万円の大ヒット。大手量販店での一般販売にも進んでいるシマダさん。

彼女は「愛する制作業を末長く続けていくために、人生をアップデートしたい」という理由でひとり貿易塾への参加を決意しました。

成功を掴むまでの過程や貿易家になってからの変化を伺いました。

プロフィール

シマダ アユミさん

ひとり貿易塾5期生。グラフィックデザインや動画編集など、制作に携わって16年以上。人生のアップデートするため物販未経験から貿易に挑戦。1児の母。

シマダさんの取り扱い商品はこちら▼

カード型ボイスレコーダーSlimca(スリムカ)

目次

既存事業を続けていくため、人生のアップデート

—— 今の働き方を教えてください。

動画編集や紙媒体のデザイン制作・ディレクションに長年携わっていて、2023年から貿易業に挑戦しました。

クラウドファンディングのプロジェクト実施前は、貿易業に費やす時間が多い時期もありましたが、今は卸さんを通して一般販売をしているので、貿易業の割合は3割ほどです。

—— どうして制作業をしながら貿易に挑戦しようと思ったのでしょうか?

現状維持は後退と同じ。愛する制作の仕事を続けていくためには、人生の大幅なアップデートが必要だと思ったからです。

これまでは自分が作ったクリエイティブがどう売上げに繋がるのか、そこまで見届けたことがありませんでした。だからこそ、商品の素晴らしさをどんな見せ方をすれば、どんな相乗効果が生まれて数字に繋がるのか、自分の商品で体感してみたかったんです。

また、当時3歳だった娘に小学校入学前の一番親からの影響を受けやすいタイミングで「働くことは楽しいこと」だと伝えたいと思いました。

お客様対応を経験したことで人間力がUP

—— 初めて取り扱った商品について教えてください。

台湾メーカーのワンタッチで録音ができるカード型ボイスレコーダーです。

初めて商品を見た時は、そのデザイン性に胸がときめきました。

—— 商品は入塾してからどの位で見つかりましたか?

スリムカに出会ったのは入塾してから5ヶ月ほど経ってからです。周りの方はどんどん成果をあげていくのに、私は商品が見つからずに先に進めない。誰かと比べてしまう事がしんどくなり、ひとり貿易塾のチャットが見られない時期もありました。

しかし、このままではいけないと思い、気持ちを切り替えて行動したところ、スリムカに出会うことができました。

—— プロジェクトを実行する中で記憶に残っていることはありますか?

カスタマーサポートは本当に自分でやって良かったと思っています。

販売前にスリムカを使い倒してるので、お客様にどんなことを質問されても答えられる自信がありました。だからこそ、カスタマーサポートは外注せずに、自分で対応することにしました。

配送後に初期不良が見つかった際には、応援購入への感謝の気持ちと迷惑をかけてしまった謝罪の気持ちを込めて直筆の手紙を添えて商品の交換に応じていました。

1件1件、誠心誠意対応することで、最初は怒っていたお客様がわざわざありがとうのメールをくださることもありました。

カスタマーサポートを経験したことで、自分の人間力が上がったような気がしています。

—— 海外メーカーさんとはどのような関係性を築けてますか。

良きビジネスパートナーであり友人だと私は思っています。メーカーさんもひとりでスリムカの開発をしているので、仲間として私を頼ってくれているようです。スリムカを日本で販売する時には、私の意見を元に機能を改良してくれたり、新商品のパッケージや取扱説明書のデザインを一任されたり、「スリムカの日本での販売は全て君に任せる」と言われています。

家族で台湾に行って、メーカーさんの家族と一緒にご飯を食べたり、お買い物に行ったり、観光したりもしました。毎日LINEでやりとりもしていますよ。

メーカーさんに会うために家族で台湾へ。左:メーカーのJerryさん 右:シマダさんと娘さん

一般販売は良い卸さんとの出会いが重要?!

—— スリムカはクラウドファンディングを終えて一般販売に進んでいますよね。現在はどちらで販売しているのでしょうか?

実店舗はヨドバシカメラさんで5店舗、ビックカメラさんで15店舗。ジャストシステムさんでネット販売もしていただいています。

—— 東京ギフトショーへも出展されていましたよね。そこで卸業者さんと出会ったのでしょうか?

商品を見つけるのに時間がかかってしまったので、東京ギフトショーに出展した時は、クラウドファンディングを実行する前でした。そのため、 東京ギフトショーは「これからMakuakeで販売します!」と半分宣伝に行った感じでした。運良く、めざましテレビさんに取り上げていただき、その反響は大きかったと思います。

東京ギフトショーでめざましテレビの取材を受けるシマダさん。

—— 大手量販店さんから直々に声がかかるなんてすごいですね。初めての一般販売はいかがですか?

量販店さんとの間に入ってくれる卸業者さんがとても優秀で、私がやるべきことを丁寧に教えてくださいます。

店舗に商品を飾るためのパネルを作る時も、卸さんが「B5サイズで商品が付けられるポケットが付いたパネルを用意してください」と教えてくれました。どんな物なら店頭のスタッフさんが展示しやすいか、現場の事を理解しているからこそできるアドバイスですよね。おかげ様で店舗の人目の付く場所に商品を並べてもらえました。

—— 一般販売は良い卸さんと出会うことが大切なのでしょうか?

ものすごく大切です。同じ店舗で販売できるとしても、卸さんによって商品が並ぶ場所が変わるらしいです。

私はお客様の目に止まりやすい場所にスリムカを置いていただけているので、本当に恵まれています。

—— 良い卸さんの選び方とは?

自分が扱っている商品ジャンルに特化した卸さんと出会えたら良いですね。スリムカの場合だとガジェットに強い卸さんの方が良いわけです。

スリムカは何社かの卸さんからオファーをいただいたのですが、中には「どうしても取り扱いたい」という割に、スリムカのことをよく理解されていない方もいて。その方のWebサイトを確認してみたら、ペット用品があったり、アパレルがあったり、取り扱っているジャンルがバラバラでした。

なので、卸さんと出会った時には「どのような商品を卸しているのですか?」と確認した方が良いかもしれません。さらに可能であれば実際に店舗に行ってその商品がどんな場所に、どうやって置かれているのかを見てみるのが確実です。

補助金申請を機に自分の事業と真剣に向き合う

—— ひとり貿易塾では補助金の講義もありますよね。補助金は活用されましたか?

補助金を活用して東京ギフトショーに出展しました。。

ただ、補助金の申請は夢に出てくるほど大変でした。というのも、取り扱う商品が決まっていない段階で事業計画を立てなければいけなかったからです。

「もう補助金は諦めようかな」と何度も挫けそうになったのですが、ひとり貿易塾の同期が「頑張りましょう。諦めちゃダメです!」と声をかけてくれて。その言葉のおかげで最後の最後まで頑張れました。

さらに、事業計画書を作ることで、自分の事業と初めて真剣に向き合い、理念を言語化する良い機会になりました。

——島田さんの理念とは?

「自分が制作したもので、正しく・伝え・広げる」
「悩んだ時は常に人の役に立つ方を選ぶ」ことです。

これまでもこのような意識で制作の仕事をしていましたが、言語化まではできていませんでした。言葉にすることで自分が大切にしていることが何かを改めて確認することができました。

貿易家になって心の持ちようが変化

——ひとり貿易に挑戦したことで感じたご自身の変化について教えてください。

1つ目はマインドです。

事業で利益を出し続けるためには、良いことも悪いことも、何が起きても自分で受け入れる心が大切だと学びました。

感謝することも増えました。「素敵な商品だね」と声をかけてもらうことも、商品を購入いただくことも、周りの方々、いつも背中を押してくれる5期生や先輩方、そして家族、全てに感謝です。

2つ目は制作物が評価される機会が増えたことです。

これまでは主役はあくまでも商品であって、制作物は引き立て役というイメージが強かったんです。一方で、ひとり貿易に挑戦してからは、ダイレクトに消費者と繋がる機会が増え、「パンフレットが素敵ですね」など声をかけていただける機会も増えました。これまでの制作の経験やスキルを認めてもらえているようで嬉しいです。

——ひとり貿易に挑戦した理由に「娘さんに楽しく働く姿を見せたい」という理由もあったとのことですが、娘さんに楽しく働く背中を見せられていますか?

ひとり貿易塾のセミナーに同席してもらったり、ヨドバシカメラさんに行ってスリムカが販売されているのを一緒に見たり、メーカーさんに会いに台湾に行ったり、私が学びながら楽しく働いている姿は見せられているのかなと。

スリムカがめざましテレビで紹介された時には「おかあさんのおしごとや!」なんて言っていました。

ひとり貿易での経験と実績を誰かのために役立てたい

——最後に、今後の目標を教えてください。

1つ目は、今後も引き続きスリムカの成長をメーカーさんと一緒に見守っていきたいです。

2つ目は、商品を売りたい人のサポートに携わりたいです。ひとり貿易に挑戦したことで、制作事業で商品のブランディングに関わり販売実績を残すという経験ができました。その経験を誰かのために活かしたいと思っています。

セカワク公式YouTubeチャンネル
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この記事を書いた人

1987年東京生まれ。大学卒業後、損害保険会社の営業事務を6年間経験。その後、夫の海外赴任に帯同するため退職し、1年間インド・ムンバイにて海外生活を満喫。帰国後は、「おうちで働く」を一つの軸に、ベビーマッサージの先生、Webデザインの勉強、物販のお手伝い、ブログ運営、様々なことに挑戦しながら、最終的に「ライター」の仕事に巡り逢う。現在の野望は「書く仕事を通して、人や物の想いを伝え続けること」。プライベートでは2児の母。

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