魅力的な商品を見つけるポイント

クラウドファンディングは、在庫リスクを抱えずに新商品のプロモーションとテストマーケティングができるのが利点です。

そのため、面白い商品がたくさんあります。

MakuakeやGREEN FUNDINGなどで新商品をチェックすると、「こんなのがあるなら欲しいな」「その手があったか!」と思わせるような商品が多いのではないでしょうか。

ただ、いざ自分が物販クラファンに取り組むとなると、「どうやって面白い商品を見つければいいのだろうか?」と悩むでしょう。

海外の新商品を探す際、KickstarterやIndiegogoなどの海外のクラファンサイトをチェックしても「本当に売れるのだろうか?」と不安になることもあると思います。

そこで、今回は魅力的な商品を見つけるポイントを重点的に解説します。

面白い商品だと思ったらメーカーと交渉して、積極的にプロジェクトに出品しましょう。

目次

日本でヒットしそうな魅力的な商品を見つけるポイント

海外のクラファンサイトなどで、日本でヒットしそうな面白い商品を見つけるポイントを簡単に紹介していきます。
ある程度リサーチを繰り返すと、なんとなく「これが欲しいな」と感じる面白い商品は出てくるでしょう。
とはいえ、自分だけでなく日本の支援者が面白いと思える商品と判断するには、ある程度基準が必要です。

次のことを念頭に置いて、海外クラファンサイトをリサーチしてみてください。

海外クラファンの達成支援金額最低10,000ドル以上の商品

あくまで海外で売れた商品が日本で売れる商品ではないということが前提になりますが、海外クラファンサイトの支援額は目安になります。
特に物販未経験の方、新商品やOEM商品を扱ったことのない方は、海外クラファンサイトの支援額も参考にしましょう。

目安は最低でも10,000ドル以上の支援を得ていることです。
理想は50,000ドル以上の支援を得ていることですが、支援額が大きいほどライバルとの競争率が大きくなります。
特に100,000ドルを超えてくると、メーカーにオファーが殺到して断られることが多くなってきます。
また、興味を持って貰っても仕入れ価格やMOQなどで強気の交渉をしてくることが多いです。

勿論、ダメ元でも交渉してみることをオススメします。
しかし、10,000~30,000ドルくらいの程よいヒット商品をリサーチすることも重要です。
海外で10,000ドル以下の商品は、目利きが求められますし、あまり支援額が大きいとライバルが増えます。
達成支援金額はある程度の基準は持ちつつ、幅広くリサーチしてみましょう。

海外で売れた商品なら日本で売れる商品というわけではない

注意したいことは、海外で売れたからといって、日本でも売れるとは限らない点です。
逆に海外でそんなに売れていなくても、日本で大ヒットすることもあります。

達成支援金額のリサーチ基準は持った方がいいですが、日本で同様の支援が得られるわけではない点は注意しましょう。
そのため、日頃からMakuakeやGREEN FUNDINGのような国内クラファンサイトで、大きな支援を得られた商品をチェックすることが大切です。

特にMakuakeやGREEN FUNDINGを両方チェックして、片方しか出品されていないような商品は狙い目です。
例えばMakuakeで類似の商品が最近ヒットしていても、GREEN FUNDINGで類似商品がなければ、GREEN FUNDINGで出品してみましょう。

MakuakeとGREEN FUNDINGの属性は若干の違いはあるものの、共通していることもあるので、ヒットする可能性が高くなります。

機能や素材面で少しでも新しさや面白さがある商品

クラウドファンディングの商品リサーチで重要なことが、機能や素材で新しさや面白さがあり、かつ日本でニーズのある商品であることです。
これらは新商品を販売するクラファン物販では重要な要素です。

とはいえ、あまり目新しさを感じない、機能やコンセプトがよく似た商品がAmazonや楽天で安く販売されていることもあります。
このような商品を見つけると、「ありがちな商品だからヒットを狙うのは無理かな」と思うかもしれません。
実際に新規性のない商品は、クラファン物販の審査すら通らないことがあります。

しかし、リサーチして見つけた商品が、本当に新しさがないのかどうかはよく検証してください。
「最新の技術」「防水性」「耐熱性」「軽量」「頑丈」「コンパクト」「取扱いが簡単」など、1つでも他商品にない特徴があれば十分勝機はあります。
ほとんどの商品は、まったく新しい発想ではなく「この商品には△△があればいいのに」「もっと〇〇が強化されればいいのに」ということから生まれています。

実際にやってみなければわかりませんし、在庫リスクのないクラファン物販で失うものはないので、とりあえず出品してみましょう。
1つでも大きな利点があれば、LPでも訴求しやすいです。

既製品の不便な点を解消してくれる商品

既製品の不便な点を解消してくれる商品は需要があります。

具体的に、Amazonや楽天で類似商品が多いのに、クラファン物販でヒットする商品は既製品の不便な点を解消してくれる商品です。
実際に皆さんも、商品を使っていて「もっと小型ならいいのに」「もっと頑丈ならいいのに」と思ったことがあるかと思います。

例えば、包丁であれば「もっとコンパクトで、しかも切れ味のいい包丁はないか」などです。
既製品に対する不満を1つでも解消できるポイントがあれば、実際に出品してみるといいでしょう。
強い「お悩み解決ポイント」が1つでもある商品はかなり強いですし、訴求が明確なのでLPが作りやすいです。

既製品の用途やターゲットを変えた商品

Amazonや楽天、大型の百貨店や家電量販店で売っていそうな商品の用途やターゲットを変えたような商品は特にオススメです。

例えば、「シェフが使う調理器具を一般家庭用に」「家電をキャンプにも」といったものです。

複数の商品を組み合わせた商品

2つ以上の商品の機能や特徴を組合せ、新しさや面白さを出した商品も、日本市場でニーズがあればヒットします。
このように2つ以上の商品を組み合わせるのは、商品開発でよくある発想法の1つです。

例えば、今では身近な以下のような商品も組合せで発想を得ており、世に出た商品がいかに組合せで生まれたかがわかります。

・ポストイット:接着剤×メモ用紙
・フリクションボールペン:ボールペン×消しゴム
・機能性チョコレート:乳酸菌GABA×チョコレート

実際にクラウドファンディング市場でも探してみれば、2つの特徴を組み合わせたようなヒット商品が見つかるはずです。

権威性のある商品

過去の強い実績、強い肩書き、大手のメディア掲載実績など、強い権威性を感じる商品も売れやすいです。

例えば
・海外で1億円の支援を集めた……
・200年の伝統のある……
・有名ブランドの元一流デザイナーが作った……
・有名雑誌でも特集された……
実際に上記のようなことを言われれば、「なんか凄そう」「信頼できそう」と欲しくならないでしょうか?

このような、実績や肩書きが強い人が製造に関わった商品は要チェックしてください。



以上、面白い商品を見つけるポイントを踏まえて、クラファン物販で多くの支援を集めたプロジェクトを紹介しました。
クラファン物販のリサーチは、従来の物販とはかなり違い、しかも答えが1つではないので不安に感じた方もいるかもしれません。
しかし、次の順番で考えていくと、日本でヒットする可能性の高い商品や海外メーカーに出会えるでしょう。

・海外クラファンの支援額や国内クラファンの類似商品の出品状況を目安に商品を探す
・1つでも「これは面白い」と感じる要素のある商品を見つける
・自分や友人、家族なども参考にしながら日本市場でニーズがあるかを考える

Kickstarter、Indiegogoはもちろん、韓国のWadiz、台湾のzeczecなども面白い商品がたくさんあります。
実際にリサーチしてみると、面白いと感じる商品を多く見つけることができるでしょう。

是非、日本市場に海外の面白い商品を広めていきましょう。

セカワク公式YouTubeチャンネル
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この記事を書いた人

1988年大阪生まれ。カナダ留学と中国留学を経て、海外にて営業業務に従事。
帰国後に外資系ブランドの直営店にて販売業務を5年間経験。
2018年に卸流通企業へ転職し、海外事業部に配属。東南アジアでのバイヤー業務、オランダで1年間の駐在業務などを経験。
ひとり貿易塾を卒業後にユビケンにジョイン。貿易実務やスクール運営、広報、クラファンコンサル等を務める。

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