【東京ギフトショー春2023】貿易家たちのストーリーをご紹介
2023年2月15日〜17日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「東京ギフトショー春2023」。
ユビケンが主宰するクラウドファンディング・ラウンジには、ひとり貿易塾5期生の商品を中心に、約70ものワクワクする新製品が並びました。
今回もユビケン広報チームは東京ギフトショーに足を運び、晴れの舞台に立つひとり貿易家の皆さんを取材しました!ひとり貿易塾に入ったキッカケから商品との出会い、今後の目標など、貿易家それぞれのストーリーをお届けします。
令和5年 2月15日(水) 〜 17日(金)
東京ビッグサイト
デジタルガジェット&ディバイスフェア
クラウドファンディング・ラウンジ
東1 – T09 – 28
好きを仕事に、見える世界が広がる
タケチさん
ひとり貿易塾5期生。ママ貿易家。東京ギフトショーでは、0.5秒で密閉できるヨーロッパ発の最新テクノロジー搭載容器『Orb』の他、集音器『Trihear』の2商品を展示。金融機関を退職後、中国輸入から貿易業をスタート。
ひとり貿易に挑戦した理由は?
以前は金融機関で、形のない商品を販売していました。
人の助けになったり、サプライズを与えたりできる有形商材を扱いたいと思い、物販業界に足を踏み入れました。
最初は、中国輸入のODMで女性向けのアパレル商品を作っていました。ただ、自分で作った商品だと、どうしてもEC販売止まりで。憧れの店頭販売まで進むためには、ブランド名を使ったマーケティングが必要だと思い、ひとり貿易に挑戦しました。
海外旅行が大好きなので、仕事を通じて海外に行きたいという気持ちもありました。
ヨーロッパ発の最新テクノロジー搭載容器『Orb』この商品を選んだ理由は?
フランスの展示会サイトで見つけました。展示会サイトでは、ベージュなどの落ち着いたカラーだけが掲載されていて、そんなに目立っていなくて。その後、メーカーのホームページを見ると、オレンジや青の鮮やかなカラーの容器が並んでいて「なんだか面白い商品だな」と感じました。宝探しで宝を見つけた感じですね。
フタを置くだけで0.5秒で密閉できるというキャッチーさ、目を引くカラフルな見た目、特許を取得している点などに新しさを感じ、この商品なら他と差別化できると思いました。
海外メーカーにはどのようにアプローチしましたか?
「この商品は日本にはない商品だから、日本で販売すればインターネットでも店舗販売でも絶対に目を引く商品だ!」とZoomの商談で熱意を伝えました。
海外メーカーは日本の販売事情に詳しくないので、全てを任せられるパートナーを探していたようです。
今はMakuakeを終え、1年間の独占販売権、総代理店の契約を締結。この容器以外にも、特許技術を使った水筒やお弁当箱など、新商品販売の準備を進めています。
今後の目標は?
店頭販売を目指しています。商品の独占販売権を取得して、その商品が街の店頭に並んで、多くの人の手に渡る。これまで経験したことのない世界を見てみたいです!一個人が、貿易を始めてたった数年でこれを実現できる。これこそが、 ひとり貿易の魅力ですよね。
また、東京ギフトショーに出展したことで、新しいビジネスの広げ方を知りました。この商品は、タイやシンガポールなど、日本以外のアジアの国ではまだ販売されていません。そういった国でも販売できるように、アジアのディストリビューターをまとめるようなビジネスにも興味があります。
タケチさんの商品、集音器『Trihear』はビックカメラ24店舗(補聴器取り扱い全店舗)、ヨドバシカメラ全店舗に導入予定です!
【兄弟で貿易】好きをビジネスに変える最高の仕事
永山 慎太郎さん・永山 大地さん
ひとり貿易塾5期生。会社員時代に独学で輸入ビジネスを開始。現在は兄弟で貿易業を営んでいる。東京ギフトショーではナイトロビールやコーヒーが自宅で味わえる『Surprise Bottle』、睡眠、健康のパーソナルトレーナー『Smart Life Ring 』を展示。
※弟の永山大地さんにお話を伺いました。
ひとり貿易に挑戦した理由は?
海外旅行に行った時に、日本で売られている同じようなモノが海外ではもっと安く販売されていることに気がついて。その差額でビジネスができると思い、会社員をしながら複業で輸入ビジネスをはじめました。
しばらくは私1人で進めていたのですが、兄も貿易に興味を持ちまして。大竹さんから輸入ビジネスを学びたいという兄の意向もあり、私も一緒にひとり貿易塾に入塾しました。
海外には素晴らしい商品がたくさん眠っています。しかも毎年新しい商品が誕生するので、仕事が尽きないなと。貿易家の仕事に無限の可能性を感じているし、新しい商品との出会いにワクワクが止まりません!
ナイトロビールやコーヒーが自宅で味わえる『Surprise Bottle』この商品との出会いは?
この商品は、ひとり貿易塾に入る前に行った、2020年のドイツのアンビエンテで見つけました。海外に行くことが好きなので、旅行感覚で展示会に足を運んで、楽しみながら商品を発掘しました。
海外メーカーとの関係性は?
台湾のメーカーとは、良好な関係が築けています。誕生日などのイベントには「おめでとう」とLINEを送ったり、友達のようにやりとりを楽しんでいます。
東京ギフトショーへの出展を伝えた時も、非常に喜んでくれました。海外メーカーが自分たちで日本の展示会に出展するのは大変ですからね。それを我々が代わりに、しかも自費で出展しているので、すごく感謝されました。
東京ギフトショーでの収穫は何かありましたか?
想像していたよりも、多くのバイヤーさんに興味を持っていただけて、出展して良かったです!
ドリンクメーカーの方から「新しい商品の開発を一緒にできないか」とお話をいただきまして。私が考えていた販路以外にも、商品を展開させる手段があることを知り、可能性が広がりました。
今後の目標は?
私にはまだ商品を扱えるキャパがあるので、大好きな海外にたくさん足を運んで、自分の目で見て、自分の手で触れて、新しい商品を発掘していきたいです。その中で、長期的に販売できる商品にも出会えたら良いなと。
永山 慎太郎さんが実行中のMakuakeプロジェクトはこちら↓
【夫婦で貿易】ワクワクする楽しい仕事。未来への希望
脇谷 健太郎さん・脇谷 由香さん
ひとり貿易塾4期生+5期生。ご夫婦で貿易家。東京ギフトショーでは生ゴミをワンボタンで天然有機肥料変える生ゴミ処理機『nagualep』、スーツケース専門メーカーが開発したPCケース『NT4』を展示。これまでクラウドファンディングでは7つのプロジェクトを実行。そのうちの1つ害虫除け「Pest Shield」はMakuakeで1,000万円を超える支援金を達成。
商品との出会いは?
ラスベガスのCESで見つけてきました。生ゴミ処理機は、補助金の対象になるし、SDGsにも適した商品なので、注目している市場です。
実は、この商品の新商品が2023年3月に海外のクラウドファンディングで発表される予定なんです。今の商品よりも、もう少しコンパクトで日本の家庭に最適なサイズ。そこに目をつけていまして!現行商品の東京ギフトショー出展依頼と合わせて、「新商品を私たちに日本のクランドファンディングで販売させてください」とお願いしている最中です。
今後の目標は?
初の海外展示会へ参加して、言葉の壁を感じました。展示会には、世界各国の方が来て、皆が当たり前のように英語で喋っていて。
今回行ったCESでも、日本のクラウドファンディングで、どのような成果を出して、その後どうやって販路を開拓していくのか、アピールしたいことがうまく伝えられなくて……。ひとり貿易塾の海外交渉サポートがなければ、ひとりで交渉するのは難しかったです。今後は、自分でも海外メーカーとやりとりができるように、語学力を身につけたいです。
今はクラウドファンディングが事業のメインになっています。今後も、新しい商品を見つけてクラウドファンディングで販売していく予定ですが、それだけでなく、その先の一般販売にも繋げていきたいです。輸入代理店として、世界の素敵な商品を日本に大きく広めたいと思っているので。
自分が見つけ出した商品が店頭に並んで、「これは私の商品だよ!」と言えるような未来が来たら良いですね。
脇谷さんご夫婦が実行中のMakuakeプロジェクトはこちら↓
人生をチェンジした最後の挑戦
柴山 英子さん
ひとり貿易塾5期生。シャンソン歌手。人生最後の挑戦として貿易家になることを決意。台湾メーカーと良好な関係を築きながら、商品の販売に向けて準備を進めている。
ひとり貿易に挑戦した理由は?
年齢のことを考え、体にあまり負担をかけない働き方を求めて、ひとり貿易塾に入塾しました。「人生最後の挑戦」そんな気持ちで臨んでいます。
商品との出会いは?
アメリカのAmazonで見つけました。「日本のクラウドファンディングで販売しませんか?」とメーカーさんにメールを送ったら「やりたい!」と前向きなお返事をいただけました。
東京ギフトショーに出展することをメーカーさんに伝えた時も、すごく喜んでくれて。私に会いに台湾から東京ギフトショーの会場に来てくれました。海外の方と絆を深めながらビジネスができるのは幸せなことですね。
今後の目標は?
ギフトショーでたくさんのバイヤーさんと名刺交換ができたので、そこから販売先を開拓していきたいです。
年齢的にも体力面での不安はありますが、ドイツやアメリカの展示会にも行ってみたいですね。
大好きがいっぱい増える働き方
ひとり貿易に挑戦した理由は?
楽しみながら働く姿を4歳の娘に見て欲しくて、入塾を決意しました。
東京ギフトショーの準備日にめざましテレビさんに取材いただいて、その時の様子がテレビで上映されたんです!それを見た娘はとても喜んでくれました。
商品との出会いは?
台湾のクラウドファンディングサイトzeczecで見つけて、素敵なデザインに恋をしました!
メーカーさんには、商品の素晴らしさと、この商品が日本に必要な理由を、ありったけの情熱を込めて伝えました。いろいろな方から「この商品を扱いたい」とアプローチがあったようですが、私の想いが届いたようで、独占販売権を締結できました。
メーカーでありエンジニアのジェリーさんとは毎日LINEでやりとりをして、仲良しです!私をチームの1人として認めてくれていることがとても嬉しいです。
今後の目標は?
ひとり貿易塾に入って、メーカーさんと出会えたことはもちろん嬉しいです。だけど、それだけではなく、貿易家の仲間ができたことにも幸せを感じています。
入塾してから商品が見つからない時期が長くて……。たとえ、このまま商品が見つからなかったとしても、何かしらの経験がしたかった。だから、仲間の商品のチラシ制作のお手伝いをたくさんさせてもらいました。
それがすごく勉強になったし、改めて制作の仕事が好きだと実感できました。仲間が喜んでくれてことがすごく嬉しかったし、その商品もすごく愛おしく感じて。
だから、今後はメーカーさんの力になれるように、巡り合えたこの商品の販売にも力を入れていきたいし、貿易家仲間のお手伝いも続けていけたらなと。
私の近くにいる人を幸せにしたいと思っています。
貿易家にはそれぞれのストーリーがある
今回の東京ギフトショー、そして、クラウドファンディング・ラウンジは、これまで以上に、有名店舗のバイヤーやメディアの方々で賑わっていました。
貿易家にとって晴れの舞台である東京ギフトショー。自分の商品をお披露目する貿易家の皆さんの目はキラキラと輝き、生き生きとしていました。
東京ギフトショーでの出会いがどんな未来へと繋がっていくのか、貿易家の皆さんの今後の活躍が楽しみです。
セカワクでは、今後も貿易家それぞれのストーリーをお届けしていきます。