初クラファンで1,200万円達成。描いた未来を次々と実現した貿易家

「面白そう」「やってみたい」という気持ちをきっかけに、貿易家の道へ進んだ桃さん。初めて取り扱った韓国メーカーのアロマディフューザーは、クラファンで約1,200万円の応援購入を集めました。

現在は自社商品の開発にも挑戦しながら、香りを通じて暮らしを豊かにする活動を続けています。

今回は、桃さんが貿易家になったきっかけや、クラファン成功の裏側について伺いました。

ひとり貿易塾10期生 
矢野 桃

看護師として8年間勤務した後、結婚を機に独立。インタビューライターや広報として活動する中で、貿易家という働き方に出会い、ひとり貿易塾へ入塾。現在は韓国メーカーのアロマディフューザー「SANDER」の日本展開に加え、自社開発のアロマディフューザーも手がける。クラウドファンディングでは累計1,800万円以上の応援購入を集めるなど、香りを通じて暮らしを豊かにする活動を続けている。

目次

「貿易家とは?」ワクワクする未来に惹かれて入塾を決意

── 先日終了した、お風呂や車の中でも使えるアロマディフューザーのプロジェクトは、575人もの方から応援購入が集まりましたね。おめでとうございます!本日は桃さんの貿易家ストーリーを聞かせていただきたいと思います。まずは、桃さんがひとり貿易塾に入ったきっかけを教えてください。

セカワクのYouTubeを見たことと、Instagram広告で「あなたも貿易家になろう」というバナーが流れてきたことです。「貿易家?」と思い、セカワクのメディアを見るようになりました。

── 初めて見た時はどう思いました?

「なんだこれは?どういう働き方なんだろう」と思いました。でも、海外で売られている商品を日本で独占して販売できると知って、「やってみたい!」と、すごくワクワクしました。

── 入塾することに不安はありましたか?

あまりなかったです。

貿易家さんの事例がセカワクにたくさん載っていたので、不安というより「こうなれる未来があるんだ」「面白そう」という気持ちの方が強かったです。

── セカワクのYouTubeやWebサイトを見て入塾してくださったなんて!すごく嬉しいです。

初クラファンで1,200万円達成。「難しい」と言われても諦めなかった独占販売権

── 初めて取り扱った商品について教えてください。

韓国のクラファンサイト「Wadiz(ワディズ)」で見つけた真空式のディフューザーです。

水や熱を使わず、空気圧でアロマオイルをミスト状にすることで、一瞬で香りを広げることができます。

スタイリッシュな見た目に惹かれました。香りや五感に触れるものが昔から好きだったので、無意識にそういう商品に目が向いていたのだと思います。

── 独占販売権を取るまでの流れはどうでしたか?

最初は「すでに日本で取引している会社があるので難しい」と言われました。それでも諦めず、「私たちはこういうことができます。一度Zoomでお話ししませんか?」とアプローチを続けました。

その後、ひとり貿易塾の海外交渉担当である林さんにもZoomミーティングへ同席いただきながらやり取りを重ね、最初に連絡をしてから2ヶ月後に、「日本での販売は桃さんにお願いすることに決めました」と連絡がきました。

── すごいですね。他に取り扱っている人がいると言われたら、普通は諦めてしまいそうですが。

興味がなかったら返信をしないはずです。メールを返してくれている時点で、1%でも可能性があるということです。だから、自分がやりたいという気持ちを、とにかく伝え続けました。

── 最初のクラファン、結果はいかがでしたか?

1回目のプロジェクトで1,100万円、その後のおかわり販売で100万円ほど。トータル約1,200万円のご支援をいただきました。

── 初めてのクラファンを実施する中で、大変だったことや苦労したことはありましたか?

一番苦労したのは、商品の魅力をどう伝えるかでした。

私たちは実際に商品を見ているので魅力が分かりますが、お客様は手元に届くまで商品を体験できません。だからこそ、質感や空気感、使ったときの感覚をどう表現するか、言葉選びにはかなり悩みました。

でも、ひとり貿易塾ではZoom越しに商品ページを見てもらい、意見をもらえる機会があります。

自分だけで考えていると主観が入ってしまうし、固定観念も出てきます。講師の方だけでなく、貿易家の仲間にも商品やページを見てもらいながら、「この写真の方が伝わると思う」「この表現の方が魅力が伝わるんじゃないか」といった意見をもらいました。

客観的な視点を取り入れながらブラッシュアップしていったことで、結果的に多くの方に共感いただけるページに仕上がったのだと思います。

── プロジェクトを終えたことでメーカーさんとの関係に変化はありましたか?

初めてのクラファンを終えた後に、韓国へ行って、担当の方や社長さんと食事をしたり、川辺でコーヒーを飲みながら話をしたりしました。少しずつ距離が近づいている気がしています。

在庫はリスクじゃない。100台あれば100人に届けられる

── クラファン後はどのように販売されていますか?

クラファン終了後は東京ギフトショーに出展し、そこで興味を持ってくださった小売店さんや卸業者さんへの販売を進めています。また、アパレルショップを運営されている方やホテル業をされている方、アロマセラピストの方ともご縁ができ、店舗やイベントで商品を使っていただく機会も増えてきました。

楽天や自社サイトでの販売に加えて、展示会で生まれた繋がりをきっかけに、少しずつ販路が広がっています

初めての東京ギフトショー

── 一般販売は、クラファンとは違った難しさがありますか?

一般販売は「誰に」「どういう形で」届けたいかによって、力を入れる場所が全く異なることを実感しています。

私は、この商品は、空間を変えることで暮らしを豊かにしてくれる商品だと思っています。だからこそ、安売りはせずに、ブランドを守りながら、本当に望む人に向けて届けていきたいと思っています。

── 個人的に、物販は「在庫」がネックになるイメージがあります。在庫を抱えることに対して不安はありませんか?

私にとって在庫はネガティブなものではありません。「在庫を抱える」というよりも、「すぐに届けられる商品がある」という感覚です。

たとえば、100台在庫があるなら100人に届けられるぞと。本当に良い商品だと思っているので、必要としている方にしっかり届けていきたいです。

「こんなものがあったらいいな」を形に。初めてのODM

── 2つ目の商品、防湿設計のお風呂でも使えるアロマディフューザーについても伺いたいです。

この商品は、私たち自身で企画・開発した自社商品です。

塾で学んだことを活かしながら、工場を探し、やり取りを重ねながら商品開発を進めていきました。

── 初めてのODMはどうでしたか?

最初は、自分で商品を作るのは難易度が高いと思っていました。でも実際にやってみると、流れは代理店販売とそこまで大きく変わりませんでした。「どんな商品を作りたいか」を決めて、それを実現してくれる工場を探し、一緒に形にしていく。

現在は中国の工場とやり取りをしていますが、「こんな機能を付けたい」「こういうデザインにしたい」といった相談にも柔軟に応えていただいています。

自分のアイデアが少しずつ形になり、実際の商品として完成していく過程はとても楽しいです。

── 代理店とODM、両方経験されて、今後はどちらに力を入れていきたいですか?

自由度が高いのはODMだと思っています。

代理店は既にブランドがあり、その価値を守りながら販売していく役割があります。一方で、自分たちで作った商品は、「どんな商品にしたいか」「どう届けたいか」まで、自分たちの想いを反映できます。

だからこそ、今後は自社商品を中心に展開しながら、自分たちが本当に良いと思うものを届けていきたいです。

「好き」があるから伝えられる。心地よさを届ける商品を選びたい

── 桃さんと言えばアロマなイメージがありますが、今後もアロマを軸に展開していくのでしょうか?

実は、これまでにハンドスチーマーや髭剃り、MagSafe対応のスマホケースなど、アロマ以外の商品も取り扱ったことがあります。

ただ、色々な商品に触れる中で感じたのは、自分が本当に好きなものや、ときめくものだからこそ、その魅力を自信を持って伝えられるということでした。

私自身、香りをはじめ、五感に働きかけるものが好きです。

香りには、呼吸を深くして、自分らしさを取り戻させてくれる力があると感じています。だからこそ、これからも香りを中心に、心地よい暮らしにつながる商品を届けていきたいです。

夫婦二人三脚で築く、貿易ビジネス

── ご夫婦で協力しながら貿易事業をされているのですか?

はい。役割分担しながら、夫と一緒に取り組んでいます。

夫は営業経験が豊富なので、企業とのやり取りや数字の管理などを担当しています。一方で私は、商品選びや世界観づくり、文章など、感覚的な部分を担当しています。

夫はよく「桃がやりたいことを叶えるのが僕の仕事」と言ってくれます。

私が「こんなことができたらいいな」と話すと、夫が実現方法を考えてくれる。お互いの得意を活かしながら進められていると思います。

── 素敵すぎます!!!論理的な人と感覚的な人が一緒に仕事をするって、すごく強みですね。しかもご夫婦で。

未来を描いたら、現実が動き始めた

── 実際に入塾してみて、感じたことはありますか?

塾にはさまざまな価値観や経験、スキルを持った方が集まっています。だからこそ、自分の軸がないと「こっちのやり方がいいのかな」「あの人みたいになった方がいいのかな」と周りに影響されてしまうこともあると思います。

でも、自分がどうありたいのかが明確だと、周りと比べることなく、自分のペースで進められます。

また、講師の方々は手厚くサポートしてくれます。でも、最終的に行動するのは自分自身です。だからこそ、自分で決めて、自分で動く。その姿勢が何より大切だと感じました。

──「どうありたいかを決めることが大事」とのことですが、桃さんは入塾前にどんな姿を思い描いていたのでしょうか?

入塾式で、大竹さんから「予祝をしましょう」と言われました。最初は「予祝って何?怪しいな(笑)」と思っていたのですが、「1年後、どんな自分になっていたいですか?」という問いをきっかけに、自分が叶えたい未来を具体的に考えるようになりました。

そして、驚くことに、その時に思い描いたことは、卒業する頃にはほとんど実現していました。

── すごいですね。ちなみに、どのようなことを思い描いていたのでしょうか。

テレビ取材を受ける、クラファンで1,000万円を超える、素敵なメーカーさんと出会う、1年後にハッピーな気持ちで卒業している、プライベートでは妊娠したいな……などです。

東京ギフトショーでテレビ取材を受けた桃さん。めざましテレビで紹介されました。

── それが全て叶ったのですね!未来を具体的に思い浮かべるって、本当に大事ですね。

めちゃくちゃ大事だと思いました。

最初に「こうなる」と決めたことで、そのためにやるべきことを考えながら9ヶ月間を過ごせました。

見える景色が変わった貿易家という仕事

── 貿易家になる前と今で、生活や心の変化はありましたか?

変化はたくさんあります!生活面でいうと、働く時間がかなり減りました。その代わり、考える時間が増えました

たとえば、アロマを焚いている時に、「どうしたらもっと多くの人に喜んでもらえるかな」と考えたり。買い物中に街のディスプレイを見て「こういう見せ方ってときめくな」と感じたり。

同じ世界を生きているはずなのに、今までA面だけ見ていたのが、B面も見えるようになった感覚があります。

── 現在妊娠されていて、出産も控えられていると思います。貿易家という働き方と女性のライフスタイルの変化、相性はいかがでしょう?

めちゃくちゃいいと思います。貿易家になる前は、「自分が働いた時間=収入」という働き方でした。だから、仕事を休めば収入も減ってしまいます。

でも貿易家の仕事は、ブログを書いたり、SNSで発信したり、Amazonや楽天などの販売ページを整えたりと、将来につながる仕組みを作っていく働き方です。もちろん最初は時間も労力もかかりますが、一度仕組みができると、自分がずっと動き続けなくても商品が売れていく可能性があります。

だからこそ、子育てや出産などライフスタイルが変化する女性にとっても、自分のペースで続けやすい働き方だと思っています。

「やりたい」という気持ちを大切に

── 最後に、これから貿易家になろうか迷っている方へ、一言お願いします。

「やりたい」「ワクワクする」という気持ちは、良い未来を運んできてくれる、そう私は信じています。

だからこそ、その気持ちに蓋をせず、自分を信じて一歩踏み出してほしいです。

実際に一歩踏み出してみると、困った時には不思議と助けてくれる人が現れたり、必要なご縁が繋がったりする感覚が私にはありました。

もし「やってみたいけど、どうしよう」と思考がブレーキをかけているなら、その思考を少し横に置いて、「やりたい」という気持ちに素直になって、一歩踏み出してほしいです。

── 素敵なお話をありがとうございました!

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この記事を書いた人

1987年東京生まれ。大学卒業後、損害保険会社の営業事務を6年間経験。その後、夫の海外赴任に帯同するため退職し、1年間インド・ムンバイにて海外生活を満喫。帰国後は、「おうちで働く」を一つの軸に、ベビーマッサージの先生、Webデザインの勉強、物販のお手伝い、ブログ運営、様々なことに挑戦しながら、最終的に「ライター」の仕事に巡り逢う。現在の野望は「書く仕事を通して、人や物の想いを伝え続けること」。プライベートでは2児の母。

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