クラファン物販のリターン商品発送代行サービスとは?

クラウドファンディングの本当の終わりはプロジェクトの終了ではなく、リターン商品の発送完了までです。

支援者が多い場合は、リターン商品を送るために発送代行業者に依頼するのもオススメです。

今回は発送代行業者についてだけでなく、プロジェクト終了からリターン商品発送までの注意点についても解説していきます。

支援者にリターン商品を送り届けるまで、しっかりと対応していきましょう。

目次

クラウドファンディングのプロジェクト終了後について

クラウドファンディングのタスクのメインはプロジェクト期間中と、クラファン申請やLPの作成、そして事前集客などといった開始前の準備です。
そしてクラウドファンディング終了後は、リターン商品を仕入れたら速やかに支援者にリターン商品を発送することになります。

支援数が少ない場合は自分で発送するのもよいのですが、検品や梱包などを含む発送業務は支援者が多い程に手間がかかる業務です。
そのため、特に支援数が多い場合は発送代行業者を利用するのも有効な手段です。

プロジェクト終了後の主な流れ

クラファン物販のような日本未上陸の海外メーカー商品を例にすると、クラファン終了からリターン商品発送までの流れは次の通りです。

クラウドファンディング終了

支援額、支援数が確定

メーカーがリターン商品を生産

リターン商品を輸入する

日本到着

支援者に発送

各々の工程で、支援者にクラファンサイトでの活動報告などを通じてお知らせし、リターン商品発送の準備が順調である旨を伝えるようにしましょう。

不良品のクレームは慎重に対応しよう

商品配送時に十分に検品したとしても、支援者に届いた時点で稀に商品に不具合が発生することがあります。
商品に関するトラブルが起因するものであれば、保証期間を確認して返品や返金対応が必要となります。
こうした時には、すぐにメーカーに確認して対応してください。

とはいえ、支援者からのクレーム内容が本当に不具合によるものかどうかは、慎重に確認する必要があります。
例えば、中には「イメージと違う!」というクレームを出す支援者も出てきます。
その場合は注文した色やサイズなどを確認し、基本的には注文内容と間違いがなければ、返金に応じる必要はありません。

支援者の住所変更に注意しよう

リターン商品の発送で、引っ越しが原因で住所不明で商品が返送されることもあります。
これは高単価商品でも起こり得ることです。

特にプロジェクト終了後からリターン商品発送まで期間が空くような場合は、住所が変更されているということもよくあることです。
そのため、プロジェクトが終了したら、支援者に住所が変わったら連絡するように活動報告などできちんと周知を行いましょう。

しかし、それでも住所不明で返送される場合があります。
その場合は何度か支援者に連絡し、それでも繋がらなければ、クラファンサイトの担当者に連絡して対応方法を相談してみてください。

どうしても連絡を取ることができなければ、再送は諦めるしかありません。
しかし、この場合は支援者都合のキャンセルということになるので、返金の必要はありません。

商品遅延や不良品の発生が起きたらすぐに支援者に報告しよう

クラファン物販でよくあるアクシデントは、リターンの発送遅延です。
主な原因としては、メーカーの生産が追い付かない、戦争やパンデミックあるいは自然災害などの影響で輸送が遅れるといったものが考えられます。

また海外メーカーは、納期や不良品対応に対する意識が日本より低い場合が多く、納期を守るように周知徹底しても遅延が発生することがあります。
遅延が発生した場合は、速やかに支援者に報告して、進捗状況をまめに伝えるように心がけましょう。

一般販売の消費者と違い、誠実に謝罪した上で今後のスケジュールの見通しを報告すれば、めったに炎上することはないので、その点はご安心ください。
その代わり、日本にリターン商品が到着した場合は、発送代行業者を利用するなど、滞りなくリターン商品を発送するようにしましょう。

オススメの商品発送代行業者まとめ

主なクラファンのリターン商品発送代行業者について紹介します。
以下に紹介する発送代行業者は、梱包から商品管理まで一任できるサポートが充実した業者なので特にオススメです。

以下に紹介した発送代行業者以外にもクラファン物販のリターンに特化した発送代行業者は多くあります。
自分の住まいにあった発送代行業者を選ぶためにも、ご自身のお住まいの地域などに合わせて幅広く探してみてください。

テラロジ

「テラロジ」は、自身が物販事業を行っているため、物販事業の配送代行に柔軟に対応しており、クラファンのリターン商品配送も対応できます。

基本プランは月額9,800円かかりますが、サポート内容が充実していることと、結果的に送料が割安になることも多いのがメリットです。
初月無料のお試し期間があるので、試しに利用して合っていると感じたら継続して利用してみるといいでしょう。

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GFセラーサポート

「GFセラーサポート」もクラウドファンディングに特化した発送代行業務を請け負ってくれるサービスです。

初回登録事務手数料は3,000円(税込)、基本料金は5,000円(税込)です。
大阪にある配送業者なので、主に近畿地方の方にはオススメだといえます。

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ハッピー転送

「ハッピー転送」も物販ビジネスをしている人にとっては利用しやすい配送代行業者です。
主にAmazon FBA納品代行業者としてもよく知られています。

様々なプランが用意されていますが、クラファンに特化した月額480円で利用できる「CFプラン」もあります。
クラファン物販のリターン商品発送代行として利用する人も多いので、1度は検討してみるといいでしょう。

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しろくま発送代行

Amazonの書籍やCD・DVD、ゲームなどといったメディア販売に特化した配送代行業者です。
しかし、クラファン物販のリターン商品でも対応してもらえる場合があります。

ネコポスサイズの小さな荷物では格安の料金体系になっているので、是非とも確認してみてください。

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クラファンのリターン商品発送代行業者の選定ポイント

上記に紹介した発送代行業者以外にも、「クラウドファンディング 発送代行」などでインターネット検索すると様々な業者が出てきます。

Amazon FBA納品代行業者が多いのと同様に、クラファン物販のリターン商品に対しても発送代行業者も探すと、かなりの業者がいることがわかるかと思います。
そこで、リターン商品発送代行業者の選定ポイントについてご紹介しましょう。

サポート範囲を確認しておく

発送代行業者を選定する際は、入庫や検品、そして梱包から発送管理まで一任できる業者と、一部のみ請け負う業者があります。

クラファン物販はプロジェクトに成功すると、支援数が数百から数千単位に及ぶので、基本的には全て一任できる業者がオススメです。

また、プロジェクトの支援数に合わせて業者を選んだり、自分で配送を行ったりするのもいいでしょう。

利益が出るようにきちんと考慮する

国内送料を含めて利益が出るかどうか、利益率がどれくらいになるかは、必ず計算しておきましょう。
特に海外メーカー商品の場合は、関税や消費税、海外送料といった輸入に関わる費用も加わります。

とはいえ、国内送料の場合は保守的に考えて大まかに1個1,000円程度と考えておけば、結果的に利益率を大きく下げることはないのでご安心ください。

また、発送料金はその都度しっかりと確認するようにしましょう。
発送代行業者を利用する場合でも、発送料金は頻繁に変更があるので注意が必要です。
プロジェクトごとに数社から見積もりを出してもらい、最終決定するのがオススメです。


以上、クラファンリターン商品発送の注意点や、発送代行業者のオススメ、そして選定ポイントをお伝えしました。

現在は物販系のクラウドファンディングのリターン商品配送業者も多く、サポートが充実している業者が多いです。

ぜひ、発送代行業者にリターンの発送は専門家に一任して、スムーズなリターン商品の発送を心がけましょう。

この記事を書いた人

1988年大阪生まれ。カナダ留学と中国留学を経て、海外にて営業業務に従事。
帰国後に外資系ブランドの直営店にて販売業務を5年間経験。
2018年に卸流通企業へ転職し、海外事業部に配属。東南アジアでのバイヤー業務、オランダで1年間の駐在業務などを経験。
ひとり貿易塾を卒業後にユビケンにジョイン。貿易実務やスクール運営、広報、クラファンコンサル等を務める。

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