クラウドファンディングサイトの手数料について解説!

まずクラウドファンディングのプロジェクトを起案する際に気になるのが、実際にかかる手数料とクラファンサイトの選び方です。
クラウドファンディングの利益率を考える際に、手数料は重要な要素となります。
また、クラファンサイトの選定基準は手数料だけではなく、様々な要素があります。
そのため、起案するプロジェクトによって適正サイトは変わってきます。
そこで、今回はクラウドファンディングのサイトごとの手数料の比較と、クラファンサイトの選定ポイントについて解説していきます。

クラファン物販で利用するクラファンサイトはある程度絞られますが、なるべく悩まずに済むように、選定ポイントをご紹介しましょう。
大手クラファンサイトの手数料を比較解説!
世の中にはたくさんクラファンサイトがありますが、クラファン物販に限れば、主に次の4つのサイトを利用することになります。
・Makuake
・GREEN FUNDING
・CAMPFIRE
・machi-ya
そこで手数料については、この4サイトで比較してみましょう。
クラファンサイトの主な手数料と利益計算の目安は以下の通りです。
・Makuake:20%
・GREEN FUNDING:20%
・CAMPFIRE:17%
・machi-ya:25%
CAMPFIREやmachi-yaではクラファンおかわりで利用することが多いので、一度目のプロジェクトではMakuakeかGREEN FUNDINGのどちらかを利用するケースが多くなってきます。
そのため、クラファンサイトを選定する前に利益計算する際には、仮に20%を基本として利益計算するのがオススメです。
手数料を下げる方法をご紹介!


先程ご紹介した4つのクラファンサイトの中で、手数料が下がる可能性があるのはGREEN FUNDINGとCAMPFIREの2つです。
例えば支援額が100万円だった場合、手数料が1%違えば10,000円の差、1,000万円の支援であれば100,000円の差になります。
この差額は大きいですから、可能なら積極的に活用しましょう。
GREEN FUNDINGの手数料
GREEN FUNDINGについては、何回もプロジェクトを立ち上げたり、誰かの紹介だったりする場合に手数料が16%に割引できる場合があります。
ただ、これは具体的に基準が明記されているわけではありません。
そのため、どの段階で割引になるのかは不明確です。
こちらは支援が爆発的に伸びた場合は有利になるものの、そうでない場合は赤字リスクを伴うので、基本的にはオススメとは言えません。
CAMPFIREの手数料
CAMPFIREの場合は、時々手数料割引キャンペーンを行うことがあります。
そのため、タイミングによっては手数料が割引になることがあります。
その時のキャンペーン内容によって条件は異なりますが、もしのタイミングが合えば活用していきましょう。
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MakuakeとGREEN FUNDINGを利用する場合の選定ポイント
クラファン物販の最初のプロジェクトでは、基本的にMakuakeかGREEN FUNDINGのいずれかのサイトを選ぶのがオススメです。
これは、MakuakeやGREEN FUNDINGが会員数と物販系のプロジェクトでは実績が圧倒的に他のサイトよりも上回っているからです。
なお、GREEN FUNDINGは法人しかプロジェクトを起案できないので、個人事業主の方はMakuakeほぼ一択となっています。
もしくは、クラファンに取り組む機会に法人化することも1つの方法です。
特に利益が上がれば節税対策の必要性に迫られますし、BtoBの卸取引の面でも、法人化した方が有利になる場合があります。
Makuakeの特徴
Makuakeは国内最大手のクラファンサイトで、物販系のプロジェクトに強いクラファンサイトとしては最も会員数が多いのが強みです。
また個人事業主も出品できますし、広告や宣伝の戦略に慣れていなくても支援を得られやすいところがポイントです。
GREEN FUNDINGに比べるとあらゆるジャンルで強く、特に女性向けの商品などのGREEN FUNDINGではあまり扱っていないカテゴリーはMakuakeでプロジェクトを起案する方がオススメです。
しかし、出品アカウントの申請やLPのチェックなどが他のクラファンサイトに比べて厳しく、時間がかかることも多いのは難点です。
あまりに申請や審査に時間がかかったり、LPの修正箇所が必要以上に多すぎて訴求が弱かったりする場合は、GREEN FUNDINGでの出品を検討してみましょう。
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GREEN FUNDINGの特徴
GREEN FUNDINGは会員数ではMakuakeほどの規模はないものの、Makuake以上に物販系のプロジェクトに特化しています。
Makuakeが全ジャンルを満遍なく扱っているのに対し、GREEN FUNDINGはガジェット系などの男性向け商品が多い特色があります。
TSUTAYA系列のサイトなので、蔦屋家電など関連の実店舗やオンラインストアに卸せる可能性があるのも強みです。
出品の審査はMakuakeよりも緩いため、すぐにプロジェクト実施に繋げることができます。
今後状況が変化する可能性はありますが、現状ではよりスピード感を持ってプロジェクトを動かすことができるサイトとなっています。
また後述するように、プロジェクト期間中に自社広告運用に力を入れたい場合は、GREEN FUNDINGでの出品の方をオススメします。
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プロジェクト期間中の広告運用の違いについて解説!


GREEN FUNDINGは効果測定するためのコードであるトラッキングタグを挿入して効果測定ができます。
一方でMakuakeはタグの挿入ができないので注意しましょう。
ちなみに、CAMPFIREやmachi-yaもタグの挿入は可能です。
期間中の広告には、自社で運用する場合と、各クラファンサイトが提供している有料の広告プランである依頼広告の2つのパターンがあります。
自社で運用する場合は、効果測定ができるGREEN FUNDINGの方が比較的オススメです。
Makuakeの場合は、プロジェクトが開始して支援金がある程度集まらないと依頼広告を出すことができません。
また、広告費についても「最低いくらから」という下限の金額があり、設定の自由度があまりないという特徴があります。
前述したように、タグでの効果測定ができませんが、Makuakeからデータを提供してもらうことは可能ですので、費用対効果は検証することができます。
ちなみに、Makuakeの依頼広告は土日に広告運用の停止ができないので、利用する際は注意してください。
GREEN FUNDINGの場合は、Makuakeのような達成支援金額や広告費の条件がなく、自由度が高い形で依頼が可能です。
現在は成果報酬型の依頼広告も可能となっていますので、その場合は広告経由の購入があった際に15%の運用手数料で済みます。
こちらは主にFacebook広告の運用になりますが、自社で効果測定もできるので、比較的使い勝手がいい環境です。
類似プロジェクトの有無で選択肢を変えてみよう
自身が取り扱う商品と競合する商品のプロジェクトがMakuakeにあって、GREEN FUNDINGにはないという場合、もしくは逆のパターンもあります。
こうした場合には、競合する商品のないクラファンサイトを選んだ方が、成功する確率は高くなります。
このため、プロジェクト起案前にMakuakeとGREEN FUNDINGで類似のプロジェクトがないかどうかは確認しておくようにしましょう。
ここまでで説明した内容は、全てのプロジェクトにあてはまるわけではないので、あくまでクラファンサイトの選定のための目安として捉えてください。
「クラファンおかわり」とは?
前述の中で「クラファンおかわり」について少し言及があったかと思います。
「クラファンおかわり」とは、あるクラファンサイトのプロジェクト終了後に、他のサイトで同一のクラファンを行うことを言います。
MakuakeとGREEN FUNDINGではこの「クラファンおかわり」ができないので、必然的にCAMPFIREかmachi-yaの二択になってきます。
CAMPFIREとmachi-yaは、どちらもCAMPFIREが運営しているサイトなので共通することが多いですが、大きな違いは手数料の部分です。
先程ご説明したように、CAMPFIREは17%とMakuakeやGREEN FUNDINGより安いですが、逆にmachi-yaは25%と少し高めです。
また、machi-yaは出品申請の審査が比較的厳しいため、machi-yaに合ったプロジェクトでないと判断されると出品できない可能性があります。
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しかし、その分mahci-yaは「ギズモード・ジャパン」「ライフハッカー」「ROOMIE」「BUSINESS INSIDER JAPAN」「MYLOHAS」といった有力なメディアに記事を書いてもらえるというメリットがあります。
2つや3つのメディアに掲載されるケースもあり、広告費を使わなくても露出を増やして支援が大きく伸びる可能性があるので、検討の余地は十分にあります。
つまり、CAMPFIREとmachi-yaの判断基準は、広告に力を入れるかどうかによります。
広告に力を入れるのであれば手数料が8%も安いCAMPFIREの方がオススメです。
一方で、広告に力を入れずにメディアの拡散力に期待するならmachi-yaがオススメだと言えます。
以上、クラウドファンディングサイトの手数料の比較と、サイトの選定ポイントについて解説しました。
クラファン物販の場合は、Makuake、GREEN FUNDING、CAMPFIRE、mahic-yaのいずれかを選ぶことになるかと思います。
手数料だけで決めるのではなく、扱う商品や広告戦略で選択肢が変わってくるので、臨機応変に対応していきましょう。
判断に迷うようであれば、「慣れているMakuakeを活用しよう」「今回はmachi-yaのメディア拡散力を試してみよう」という選択でも大丈夫です
最終的にはやってみなければわからないところがあるので、割り切って判断することも必要です。



自分の起案するプロジェクトや広告運営の方法などに合わせて、臨機応変に利用するサイトを検討してみましょう。