「好き」を原動力にホテルマンから貿易家に転身。初のクラウドファンディングで570万円の売上げを達成
今回ご紹介するのは「世界中を飛び周りながら仕事をする」という理想のライフスタイルを叶えるために、ひとり貿易家になった亀井 貴暁さんです。
初のクラウドファンディングでは570万円を売り上げ、プロジェクトを成功させた実力の持ち主。
貿易家として初めて訪れたラスベガスの話を、キラキラ目を輝かせながら語ってくれたのが印象的でした。
「好きなもの」「叶えたい夢」「目標となる人」
この3つを明確に持っている亀井さんは、どんな困難なことが起きても乗り越える力を持っています。
そんな亀井さんにひとり貿易家になったキッカケからクラウドファンディングでの成功体験まで、ワクワクするお話をうかがいました。
- 名前:亀井貴暁さん(25歳)
- 家族構成:独身
- 職業:貿易家+大竹さんの秘書
- 貿易家歴:2020年1月にデビュー
- SNS:Instagram
1冊の本が人生を変えた
ひとり貿易家になったキッカケは?
「資金ゼロではじめる輸入ビジネス3.0」を読んだことがキッカケです。
ひとり貿易家になる前はホテルで働いていました。
専門学校で身に付けた英語力を活かし、外国からいらっしゃるお客様の対応をしていました。
それなりに楽しく過ごしているものの、日本での暮らしに物足りなさを感じるように。
新たな刺激を求めて副業を始めようと思い、アフィリエイトやせどりの本を読み漁りました。
そんな時に「資金ゼロではじめる輸入ビジネス3.0」に出会ったのです。
本に書いてあった「世界を自由に飛び周りながら仕事ができる」という言葉が胸に突き刺さりました。
海外が好き
英語を使った仕事がしたい
たくさん旅行をしたい
そんな自分の理想を叶える為には「ひとり貿易家になるしかない!」と思ったのです。
その後、勤めていたホテルを退職し、ひとり貿易家になるために勉強をはじめました。
ホテルの仕事をやめることへの不安は?
安定した収入がなくなることへの不安は多少ありました。
だけど、不安よりも楽しいことをしたいという気持ちの方が強かったのです。
他の輸入ビジネスではなくひとり貿易家になろうと思った理由は?
ひとり貿易家は、自分の理想とする働き方に合わせて輸入ビジネスができるからです。
パソコン1台で完結するやり方もあるし、現地に足を運ぶ方法もあります。
貿易家の数だけ、働き方があるんです!
また、クラウドファンディングを使うことで、お金がなくても挑戦できることも魅力的でした。
人生の目標となる人にお近づきになることから始まった
ひとり貿易家になるためにどのような勉強をしたの?
「資金ゼロではじめる輸入ビジネス3.0」の著者である、大竹さんが監修している貿易家のコミュニティーに参加しました。
自分のビジネスモデルである大竹さんとお近づきになりたい!
その一心で、わからないことは質問して、調べて、確認して、行動し続けました。
自ら調べて考えて解決する力が身につきました。
「資金ゼロではじめる輸入ビジネス3.0」の著者 大竹さんの魅力は?
どんな困難なことにも対応できる寛大さです。
ひとり貿易家になると決意し、勉強を初めてから今に至るまで失敗もたくさん経験してきました。
失敗した時でも、大竹さんは「まぁ経験だよ」と声をかけてくれ、冷静かつ柔軟に対応してくれました。
大竹さんの言動にたくさん救われてきました。
自由にやらせてくれるけれど、本当に困った時には必ず助けてくれる方です。
貿易家や経営者としてはもちろん、人として尊敬しています。
海外での交渉に英語のスキルは必須?
元々英語の専門学校に通っていたので、貿易家になる前から日常会話程度の英語は喋ることができました。
ただ、英語力は貿易家になるために必ず必要なスキルではありません。
今は通訳もお願いできるし、グーグル翻訳を使えば英語が話せなくてもコミュニケーションはとれます。
英語はあくまでも意思疎通を行うツールの1つ。
英語ができなくても貿易家にはなれますよ。
輸入ビジネスに初期費用は必要?
クラウドファンディングを利用すれば、多額の初期費用は必要ありません。
サンプルを仕入れるお金・展示会に行くためのお金さえあれば大丈夫です。
勉強中に不安に感じたことは?
同じコミュニティーのメンバーがどんどんプロジェクトを成功させていき、自分だけ取り残されたような感覚になったことはあります。
ただ、「パソコン1台で海外旅行をしながら仕事をする」という明確な夢と目標とやる気があったので、そこまで不安になることはありませんでした。
失敗しても痛くないのがクラウドファンディングの醍醐味
ひとり貿易家になって初めての旅、どんな心境でしたか?
2020年1月にラスベガスに行ったのが貿易家としてのスタート。
ラスベガスのきらびやかなネオンをみた時に「やっと仕事ができる!スタートラインに立てた!」と感動しました。
実は感動の裏に、もう1つのストーリーがありまして・・・
ラスベガスについたのは夜の11時。
なんと、予約していたホテルがキャンセルされていたのです。
時間も遅く絶望していると、親切なホストの方が別のホテルを探して車で連れて行ってくれたのです。
ラスベガスのネオン街を背に、グランドキャニオンを眺めながら砂漠の道を車で走っていく。
見知らぬ外国の方と話をしながら。
「海外で外国人とコミュニュケーションを取りながら仕事がしたい」
思い描いていた夢がかなった瞬間でした。
これまでMakuake(マクアケ)で販売した商品を教えてください。
貿易家になってから、Makuake(マクアケ)で2つの商品を販売しました。
たくさん失敗もしましたが、クラウドファンディングの一連の流れを掴むことができました。
初めてのクラウドファンディングで570万を売り上げ大成功したサングラス
貿易家になって初めてMakuakeで販売した商品はサングラス。
光の強さを感知し、見え方を自動的に変えてくれるeShades(イーシェード)という商品です。
貿易家になり初めて訪れたラスベガスの展示会で出会いました。
Makuakeでは570万程売り上げ、利益も160万円出ました。
まずはクラウドファンディングの一通りの流れを経験したかったので、自分の好きな商品ではなく、クラファンで人気の高そうな、かつ規制の厳しくない商品を選びました。
ただ、ガジェット系は販売前のチェックが厳しいため避けたかったのです。
コロナの影響でプロジェクト失敗!旅人にぴったりの3Wayバッグ
2回目のプロジェクトでは、自分の好きを追求した旅行に役立つカバンを選びました。
飛行機に持ち込み可能なキャリーケースにもなり、リュックにもなり、底には取り外し可能な小さなバックまでついている、旅人にぴったりの3WAYのバッグ。
「このプロジェクトは絶対に成功する」と確信していました。
しかし、プロジェクト開始と同時にコロナが大流行。
タイミングが悪く、プロジェクトは失敗しました。
ただ、失敗と言ってもMOQ(※発注できる最低数量)も下げていたので、自分の資金がマイナスになることはありませんでした。
失敗しても痛くない。
これはクラウドファンディングの醍醐味ですね。
この商品は時期をみてまた販売したいと思っています。
初めてのクラウドファンディングへの挑戦はいかがでしたか?
今までに経験したことのない問題が次々に降りかかってきて、脳味噌がパンク状態でした。
たくさん悩んで、その都度調べて、本当に困った時は大竹さんが助けてくれました。
ひとり貿易家は全ての業務を1人でやるの?
ひとり貿易家といっても、全ての業務を自分でやるわけではありません。
Makuakeの商品ページやセールスコピーなどは外注さんにお願いしました。
プロジェクトでの失敗体験はありますか?
初めてのプロジェクトでは、入金のサイクルを間違えるという致命的なミスを犯しました。
通常、クラウドファンディングは支援金を集め、そのお金を使って商品を仕入れ、商品を支援者に送るという流れです。
しかし、入金のサイクルを間違っていたため、支援金が手に入る前に、商品の仕入れ・支援者への配送が必要になってしまいました。
商品を仕入れるお金がない・・・焦りました。
周りの方にお金を借り、なんとか仕入れ金を用意。
お金を借りるのは大変でしたが、支援金はすでに集まっており、返済するお金が用意できる保証があったので、無事に乗り越えることができました。
働き方も選ぶ商品も全ては自分次第
ひとり貿易家になって苦労したことは?
良い商品になかなか出会えなかった時は辛かったです。
これが本当に自分のやりたいことなのか、わからなくなりました。
しんどくなった時は「世界中を飛び周りながら仕事をする」という目標を思い出すことで、頑張ることができました。
ひとり貿易家になって良かった点は?
自分の考えを具現化し、チャレンジできることです。
ホテルで働いていた時も、仕事をもっと良くしたいと思いながら働いていました。
しかし、若手は意見が通らないことが多く、もどかしい思いをしてきました。
ひとり貿易家になってからは、働き方も選ぶ商品も全て自分次第。
自分の理想の働き方「旅行しながら仕事をする」を実現しながら、好きな商品を発見し、思う存分チャレンジできます。
また、物販の知識が身につき、手に職がついたことも自信につながりました。
今後の目標は?
今は2つの大きな目標があります。
大好きな旅行グッズのオリジナルブランドを立ち上げる
自分の大好きな旅行に関わるグッズをクラウドファンディングを通じて世に広めること。
のちには、大好きな旅行グッズを扱う自分のブランドも立ち上げたいです。
自分の体験を映像にし、人に伝えたい
世界中を飛び周りながら仕事をする自分の体験を共有することで、旅行の素晴らしさや貿易家の魅力を伝えていきたいです。
旅行や貿易家を非日常だと感じる方は多いと思います。
自分の経験を映像にしてシェアすることで、旅行や貿易家を身近に感じてもらいたい。
そして、一歩踏み出す勇気を与えたいと思っています。
まずは自分の好きなことを見つけて極めてみる
貿易家に大切なことは、自分の好きなものにいかに打ち込めるかだと思います。
自分の好きなものだからこそ、その商品を好きな人の気持ちが深くわかるのです。
自分のやりたいことが見つからない人は、まずは自分の好きなことを探してみてください。
好きなことは、大それたことでなくてもいいのです。
食べることが好きなら、日本中の美味しい食べ物を食べ尽くしてみる。
テレビが好きなら、ありとあらゆるテレビ番組を見てみる。
好きなことをとことんやってみてください。
日常のちょっと好きを極めていくと本当に好きなものが見つかるかもしれません。
そして好きなことをしている時に、何かアイディアが浮かんできたら、勇気を出して一歩踏み出してみてください。