「好き」を極めることで貿易家に。オリジナル商品を世界に届けたい
好きが高じて足つぼサロンを経営しているたになかさん。より良い足つぼグッズを探し求める中で、必然的に貿易家の道へと進んで行きました。
「海外に行きたい」
「足つぼが好き」
好きなことを原動力に、常に考え行動し続けるたになかさん。将来は夫婦で大好きな海外旅行を楽しみながら、生涯現役で貿易家の仕事を続けたいとお話ししてくださいました。
「好き」の力は最強。あなたも自分の「好き」を見つけることから貿易家への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
足つ貿易家:たになかちよ さん
ご職業:足つぼサロン・スクール経営/ 貿易家
貿易家歴:2017年〜
SNS:Instagram・Twitter
YouTube:「たになか式・足つぼラボ」
原点は自分の好きなこと
貿易家になろうと思ったキッカケは?
もともと無類の足つぼ好きで、好きが高じて2013年に足つぼ専門店を京都に開業。今は足つぼサロンやスクールを経営しながら、より良い足つぼグッズを求めて貿易家としても活動しています。
サロンのお客様に足つぼ商品を仕入れて販売していましたが、いくら売れてもマージンは取れないし、値段も高く、
「もっと安くて良い商品があるのではないか」
と探し求める中で、海外なら良い商品が日本よりも安く手に入ることに気が付きました。
それ以後は、旅先で良い商品に出会った時にたくさん購入し、その商品をお客様に売る「輸入転売」から貿易家の一歩を踏み出しました。
独学でスタートするも、ずっと気になっていた大竹さんの存在
どのように貿易家の知識を身につけた?
最初はひとりで商品を探すことから始めました。国内でグッズを探したり台湾の問屋さんに行ったりしましたが、なかなか良い商品に出会えずにいました。
「どうしたら良い商材に辿り着けるのだろうか・・・」と模索している時に、旅先のフィリピンで展示会があることを知りました。
展示会に足を運ぶと、最初は一般価格を案内されたのですが、試しに「業者です」と言ってみたらガクンと価格が下がったんです。この経験をキッカケに「バイヤーとして海外の展示会に参加すれば、良い商品を安く仕入れることができるのでは!」と興味を持ちました。
フィリピンから帰国後、ネットで海外の展示会について調べていたら、大竹さんのサイトを発見!
スタイリッシュな大竹さんのホームページには、貿易家の一連の流れが書いてあり「私がやろうとしていることは間違いではないんだ!」と安心した一方で、独占販売権を結ぶためにはどうしたら良いのか考え始めたのです。
将来的にはオリジナルの商品を作りたい気持ちが高まり
「2020年はドライブをかけてみよう!」
と大竹さん監修のコミュニティーに参加する決意をしました。
なぜ大竹さんから学びたいと思ったの?
コミュニティーに参加する前の2019年1月、公益法人ミプロ(※)の企画に参加してミラノの展示会に行きました。なんと!!そこには大竹さんも参加していたのです。それを機に直接SNSでも繋がることができました。
これまで大竹さんは華やかなイメージがあったのですが、SNSで繋がることでこれまでのイメージが払拭されました。やっていること・言っていることがすごく一生懸命で、きっと大竹さんになら安心して身を任せられると思ったんです。
また大竹さんは自身も輸入転売からスタートし、すごく苦労しながら経験を積み上げて成功されている方。貿易ビジネスをやる上で仕入れ金の問題がネックになっていたのですが、実際に輸入ビジネスを経験している大竹さんだからこそ、私の疑問や悩みを解決できると思いました。
輸入ビジネスを教えてくれる人は他にもたくさんいますが、大竹さんを発見してから大竹さん以外見ていませんでした。
※ミプロ:昭和53(1978)年、当時の大幅な貿易黒字の解消、とりわけ製品輸入の拡大を図る観点から外国製品の国内普及を図り、貿易の拡大均衡に資するための「輸入促進機関」として設立された公益法人。
ピンチをチャンスに変える
コミュニティーの受講期間はまさにコロナ真っ最中。幸か不幸か本業の足つぼサロンが手薄になっている時期でした。
「これは貿易家に力を入れるタイミングだ!」と思い、大竹さんの本を読んだり、マクアケのページの分析をしたり、オンラインで商品探しをしたり、お家時間の増えたコロナ時期だからこそ勉強に集中できました。
足つぼ人生をかけて挑戦
はじめてマクアケで販売した商品は?
はじめてマクアケで販売した商品は、ふくらはぎ活性化ボード『GYMBA(ジンバ)』
足裏のケアだけでなく、ふくらはぎもケアできることに魅力を感じた商品でした。
販売する1年以上前にサンプルを取り寄せていたのですが、当時は本業も忙しく、商品自体も販売したいと思える状態ではなかったのでずっと寝かしていました。
1年後メーカーのサイトを見ると、ボールが標準装備され、動画やエビデンスも作成されて魅力的な商品に改良されていました。「この商品はいける!」と感じ、メーカーにメールで猛アタックして2020年4月に独占販売権を獲得することができました。
メーカーも日本で売ることを視野に入れ特許をとる準備をしていたようで、ちょうどマクアケ公開直前に特許も取得でき、全てのタイミングが合った状態で販売することができました。
初のプロジェクトで大変だったことは?
商品の魅せ方
ジンバは動きのある商品なので実際に使ってみないと魅力が伝わりにくい商品。商品の魅せ方には苦労しましたが、「伝わりにくい商品だからこそ私が売りたい!」と思いました。
自分のことを全く知らない人にこの商品の魅力を伝えるために、タイトルには【足の専門店が探し求めたトレーニングボード】というキャッチコピーをつけましたが、「足の専門家と言って良いのか?」と謙遜した気持ちもあり葛藤がありました。
また、ページ作成は自分だけで作るとどうしても女性目線になってしまいます。
「マクアケのユーザーは男性が多いので、男性目線の商品ページを作る方が良い」
と大竹さんのアドバイスもありプロの男性に依頼しました。
海外メーカーとの意思疎通
商品の包装が毎回甘いんです!箱の角が潰れていたり、破けていたり。メーカーに一緒に対策を考えようとメールをすると、「輸送会社が保証してくれるから大丈夫。」と返事が返ってきて・・・。それでは根本的な解決にならないので、どうしてこちらの気持ちが伝わらないのか苛立つこともありました。
日本ではBOXも商品の一部だと考える方が多く、箱潰れでもクレームにつながります。しかし、海外メーカーからすると「箱なんて捨てるでしょ?箱が潰れていても問題ない!」そうゆう感覚なんです。
国が違うと文化も違うので苦労することもありますが、1つ1つの経験が血となり肉となり、成長につながっています。
結果は?
実はこの商品、大竹さんには「100万円位しか売れないと思うから、広告を出した方が良い」と言われていたんです。
しかし販売予定日が近く、広告の手配が間に合わない状況。SNSでも販売日を告知していたため、楽しみにしてくれているお客様を裏切ることはできず「目標達成できなかったらそれが足つぼ人生の実力だ」と思って挑戦しました。
結果、プロジェクト開始から24時間で130万円、最終的には580万円の売り上げを達成!
裏目標は400万円でしたので、目標を達成できた時には「やったったで!」と涙しました。
マクアケのプロジェクト終了後には自社のECサイトや楽天でも販売しています。また東京ギフトショーにも参加し、そこでのご縁から卸さんとも繋がりました。今は家庭画報のショッピングサロンにも掲載いただいています。
また過去に足つぼサロンに来てくれていたお客様が購入してくださり、私の活動を見てくれていることが嬉しくて愚直にやってきてよかったと思いました。結果を出せたことで、自分のやりたいこと・やっていることをサロンのお客様にも理解していただくキッカケになったと思います。
足つぼの第一人者になりたい!
今後挑戦したい商品は?
私は「足」「脚」に関連するものしか興味がありません!
今後も「セルフケアグッズ」「靴」「靴下」「足の何か」を探し求めていきます。また「健康グッズ=ダサい」イメージを払拭できるように「ださくない足ラク対策」をコンセプトにオシャレな商品をセレクトしていきたいです。
今後の目標は?
足関連の商品に限定されますが、商品の魅力に加えてこれまで培ってきた足つぼの知識を提供できるのは他店にはない私の強みです。
その強みを活かして自分でも商品を作りたいと考えています。
OEM・ODM、または企業さんの企画開発部門とコラボしたり、経験を積んで最終的に「たになかとのコラボ商品を作りたい」と企業に思っていただけるような足つぼの第一人者になりたいと思っています。また、自分が作った商品を海外に広める輸出にも興味があります。
実はジンバのボールも足つぼ屋目線のオリジナルサイズを作成中なんです。他のショップで同じジンバが売られていても、ボールで差別化できれば、私から買っていただける一つの要因になると思っています。
成功を急がずに、何十年か先のワクワクを見据えて行動をするのもアリ
未来の貿易家に一言お願いします。
例えば、今は働き盛りで忙しく貿易家の勉強や仕事に時間がさけなくても、何十年か先のワクワクを見据えて、少しずつ土壌を作っておけば良いと思います。
私は海外旅行が大好きで、貿易家の原点も「海外に行きたい!」なんです。
夫が定年を迎えた時に、夫婦で旅行半分・仕事半分で楽しみながら過ごすための土壌を作っているんです。海外旅行で良い商品に巡り会えたら最高ですし、例え巡り会えなくても海外旅行を楽しめば良いと思っています。
今すぐの成功を急がなくても、遠い先を見据えて行動を起こしてみるのも良いと思いますよ。