警察官から貿易家へ。人生を楽しむカッコ良いパパになりたい
12年間勤務した警察官を退職し『本業:パパ』『副業:貿易家』として家庭も仕事も大切にしながら活動している谷本さん。
コロナ禍の半年間で貿易家として3つのプロジェクトを実行しただけではなく、夢だったアパレルブランドの立ち上げや自分の想いを伝える講演家としても活躍の場を広げています。
『人生は行動した者勝ち』と勇気を持って新しい環境に飛び込んだことで、家族を大切にしながら数々の夢を叶える谷本さんのストーリーをご覧ください。
谷本 拓也さん
時間や場所に縛られず、家庭も仕事もどちらの幸せも追求する「自由でかっこいいパパ」を目指す35歳。
家族構成:ご本人・配偶者・息子(1歳)
ご職業:貿易家・経営者・コーチ・講演家
貿易家歴:2021年4月〜
自由な働き方を求めて警察官から貿易家へ
貿易家になろうと思ったキッカケは?
2021年3月まで12年間警察官として勤務していました。
「このまま公務員で生きていけるのか・・・」
「65歳で定年して、残りの30年を年金だけで過ごせるのか・・・」
20代後半からずっと漠然とした不安を抱えていて、今のうちに何かスキルをつけて40歳までに新しいことを始めようと思っていました。
自分のやりたいことは何かを深掘りした時に「自由に働きたい!」これが自分にとって一番大切なことだと気がつきました。
そんな時に大竹さんの『輸入ビジネス3.0』に出会ったんです。
「僕のやりたいことはこれだ!」と思い、本を読んだ翌日しかも第一子が生まれて妻が退院した当日に「来春で公務員をやめる」と伝えました。
妻は驚いていましたが、僕の決意を受け入れてくれたんです。妻や息子の為にも頑張らないといけないって心から思いました。
どのように勉強をしましたか?
机上の勉強はほぼしていません。環境に飛び込めば自ずと勉強せざるをえなくなるので、ひとり貿易塾に入って実際にひとり貿易のステップを経験しながらその時々の課題を解決していきました。
当時は本業・家庭・貿易家の勉強と忙しい毎日でしたが、家族との時間は削りたくなかったので、毎朝4時に起きて貿易家の勉強をしたり、通勤時間を活用してスマホで商品リサーチをしました。
「時間がないからできない」ではなく時間は自分で作るものだと思うので、チャンスを掴みたいなら何かは犠牲にしなければいけないと思います。
家族や前職・貿易家の仲間に支えてもらった温かいプロジェクト
はじめてマクアケで販売した商品は?
はじめてマクアケで販売したのはカナダメーカーのグラス付きのスリーブ型保冷タンブラー『Beer Kuzie』。
警察官を辞めて貿易家になると決めた時には周囲からの冷ややかな目を感じたこともありました。周りの視線を変えるためには「結果を出すしかない」と思って臨んだ商品です。
結果的に130万円の支援金を集めることができたのですが、前職の上司や同期など周りの方が応援して購入してくれたことがすごくうれしかったです。
初のプロジェクトで大変だったことは?
お送りした商品に何件か不備があり、支援者の方からご指摘をいただきました。「こういう時こそがんばり時だ!」と思い、新しい商品を送る時に1人1人に直筆のメッセージを送ったんです。そうしたらお客様にとても喜んでいただけて「次の商品も応援します」と温かいお言葉をいただきました。ピンチこそ大切だと感じた出来事です。
またメーカーとのやり取りでも「最初の約束と違うな・・・」と思うことも多々あったのですが、ひとり貿易塾のチャットで質問してアドバイスをいただくことで乗り越えました。
ひとり貿易塾ではわからない時には助けてくれるかけがえのない仲間に出会えました。今でも仲間の存在が人生を後押ししてくれています。
クラウドファンディングには夢がある
初の1,000万円超の商品について教えてください。
2回目のマクアケでは、天然素材でできた繰り返し使える除湿石『PIONEER(パイオニア)』を販売しました。
この除湿石はサバゲーマニアがガンケースに入れたモデルガンを湿気や錆から守るために開発されたのですが、ひとり貿易塾の仲間が「元警察官の谷本くんにピッタリだと思って!」とメーカーと私を繋いでくれたんです。
見た目のカッコ良さはもちろんのこと、レンジでチンすれば繰り返し使えること・天然石を使っていることなど、環境への優しさにも共感しました。
さらに一番惹かれたのは開発者の熱意です。生粋のサバゲーマニアの開発者アレンの「こだわりのエアガン、エアガンケース、装備品を揃えても、エアガンを守る除湿剤がダサいのは耐えられない」という想いやメッセージに心打たれました。
プロジェクトを終えた後の気持ちは?
「怖かった」というのが本音です。
プレローンチ(※)の期間が短く、うまく事前集客ができなかったので開始ボタンを押すまでは不安しかなかったです。
でも「SNSでの告知は頑張ろう」と思い、Instagramでサバゲーの世界観を作って地道にフォロワーを伸ばした結果、開始初日で300万円を超える支援金をいただきました。
700万円を超えてからは嬉しさよりも「これ、俺が扱って大丈夫?」という怖さが出てきました。プロジェクトが終わり1,000万円超の売上げを目にした時には「クラウドファンディングって本当に夢があるな」と思いました。
見込み客リストを集めるための集客手段。商品発売前から広告を出し、購入してくれる見込み客を集めることで、発売時に大きな売り上げを挙げることができる。
喜びの声を直に受け取れるのがひとり貿易の醍醐味
ありがたいことに予想をはるかに上回る応援購入をいただいたので、商品の製造が間に合わずにお届けが遅れてしまったんです。そんな状況でも「楽しみに待ってます!」とコメントをいただけたことが本当に嬉しかったです。
代理店ビジネスとはいえ自分のプロジェクトで誰かが喜んでくれて、喜びの声を直に受け取れるのはひとり貿易の醍醐味だと思いました。
今後は日本にあるサバゲーショップに商品を卸したり、今運用しているインスタグラムでもっと世界観を作って自社ECサイトでも販売していきたいです。
売り上げだけが全てじゃない。世界の素晴らしい商品を日本に伝えることがやりがいに
記憶に残るプロジェクトは?
貿易家になってから3つのプロジェクトを行いましたが、一番記憶に残っているのは3つ目のプロジェクトのレザーのエプロン『Xapron』です。
売り上げは54万円ほどでしたが、「この商品は素晴らしい!」と心から思って販売できた商品です。メーカーさんとも良い関係を築くことができたので、結果はどうであれ本当に良い商品を日本で販売できたことにやりがいを感じています。
自分の「好き」を基準にすることで商品リサーチが楽しくなった
「売れる商品」を選ぼうとすることで辛い時期がありましたが、「自分の好きな商品」を探すようになってから商品リサーチが楽しくなりました。
自由に楽しく働く姿を子どもに見せたい
貿易家になって変わった事は
一番は視野が広がったことです。
公務員の時は自分で利益を生み出すとか誰かに喜んでもらうとかいう経験をしてこなかったんです。貿易家になってからはこの商品はどんな方に届けたくて、お客様に喜んでいただくためには何ができるのかを考えるようになりました。
またその考え方は家庭の中でも活きていて「何をしたら家族が喜んでくれるのか」を考えて行動するようになりました。
今後の目標は?
ファミリーアパレルブランド『大人のアオハル』を立ち上げる
ひとり貿易塾で商品を見つけてお客様に届ける一通りのプロセスを学んでから、「自分のアパレルブランドを作りたい」と夢がありました。実はロゴも完成して、年内には商品を発表する予定です。
自分の経験や想いを発信して伝えたい
パパになってチャレンジしていく中で経験したことや感じたことを多くの人に伝えていきたいです。講演会やセミナーを行って言葉で人の気持ちを動かせるようになりたいと思っています。
子どもにとってヒーローでありたい
自由に働いている僕の姿を見た息子に「パパみたいに働きたい!」と思ってもらえる働き方ができれば最高だと思います。
家族には「世界中に旅ができる仕事だよ」と言って貿易家の仕事を選んだので、家族でいろいろな国に旅行したいですね。育児のことに興味があるので、教育に長けているスウェーデンとかノルウェーとか北欧に行ってみたいです。
人生は行動した者勝ち!勇気を出して環境に飛び込もう
未来の貿易家に一言お願いします。
貿易家の経験はいろいろな仕事に活かせます。
新しいことに挑戦するのは不安かもしれないけれど、現状のままモヤモヤ過ごすのはもったいないです。
僕は公務員を辞めて貿易家になってから心から楽しいと思って仕事をしています。
悩んでいる人がいたら勇気を持って環境に飛び込んで、チャレンジしている人生を楽しんで欲しいと思います。
人生は行動した者勝ちです。